天才スカウトごっこ 1,Clement Mzize
こんにちは。
ポテンシャルシリーズの途中ですが、別シリーズのコラムを立ち上げました。
題して”天才スカウトごっこ”です。
ディープなサッカーファンにすらほとんど知られていない隠れた逸材を発掘し、この選手を日本で初めて見つけたのは俺、といってやろうというコラムです。
それに何の意味があるかといわれば何も意味はないですが、何というか、マニアの意地とプライドみたいなものがありますよね。
このシリーズを読めばあなたの周りのサッカーマニア、フットボールマニアも「詳しすぎてキモい」とうねることでしょう。
では紹介に移ります。
1,Clement Mzize
www.youtube.com所属:Young Africans SC
年齢:19
国籍:タンザニア
ポジション:CF、LW
類似選手:Toko-ekambi、Beto、Christian Kouame
動画再生数たったの300ちょっと。そそる。
タンザニアリーグ最多の優勝回数を誇る名門ヤングアフリカンズ。今季も圧倒的な攻撃力でリーグ首位を走っている。
その中でも若く、それでいてベテランのような落ち着きを見せているプライヤー、それがクレメント・ムジズだ。タンザニアの公用語は英語なのでこの発音でいい(はず)。
トップチーム二年目の今季はリーグ戦7試合で0ゴール1アシストとまだ結果は出ていないもの、代表クラスがゴロゴロ所属するクラブで着実にポジションを掴みつつある。
圧巻なのはCAF(アフリカのクラブの頂点を決める大会、ヨーロッパでいうCL、アジアでいうACL)でのパフォーマンス。
ここまでの四試合で3ゴール、78分に一ゴールという計算になる。
アフリカンらしい高い身体能力とストレッチもさることながら、まるでブラジル人のような相手の意表を突くテクニックを披露することも。
ドリブルはそれなり、という評価になるがアタッキングサードにおける決定機につなげるタッチは巧み。懐の深い切り返しも必見だ。
何より目を引くのは決定力の高さ。
17歳でU-20リーグの得点王になった実績があらわす通り、裏抜け、カットイン、ヘディングと得点パターンが豊富。
若い選手にありがちなゴール前でのバタつきやこぼれ球へのリアクションの遅さ拙さは全く無いと言っていい。
コラムを書いた分際でこんなことをいうのはあれだが、添付した動画を見ていただければその非凡なゴール嗅覚がわかってもらえるだろう。
ちなみにインスタのアカウント名はクレメンチーニョ。
本人がつけたのか命名されたのかはわからないが、自分でつけたのならかなりのお茶目さんだ。
ゴールパフォーマンスも既にしぐねすちゃーを持っており、右人差し指をこめかみに当てるこのポーズが将来五大リーグで見られるかもしれない。