FC24で各国最高POTの選手を調べてみた(南米編)
こんにちは、筆者です。
南米といえば筆者にはポルトガル系ブラジル人の友達がいるのですが、話すときずっと前髪を触ってて、そんなに邪魔なら切ればいいのにと思ってます。
では本題をどうぞ。
アルゼンチン
Lionel Messi/Inter Miami 36/CF
OVR:90 POT:90
36歳になりヨーロッパを去った今でも世界王者アルゼンチン最高の選手はメッシということに。
正に足に吸いつくドリブルとずば抜けた決定力を持つ史上最高の選手の一人。アルゼンチンどころかフットボール史に名を残す偉大なプレイヤーである。
最早開設することもないので早々に他の選手に目を向けさせてもらう。
POT二位に輝いたのはチェルシーのエンソ。再建段階にあるロンドンの名門で格の違いを見せているチームの新たな心臓だ。
ユナイテッドのホープ、ガルナチョはOVR75と控えめながらPOT88はアルゼンチン四位。ヨーロッパ未到達の中で最高の逸材の一人、チアゴ・アルマダもPOT87と高評価。
ベレスで将来を嘱望されている165センチのファンタジスタ、プレスティア―ニはPOT85の17歳。育成の名門ベンフィカが強い関心を寄せている。
Carlos Adorno/Palmaflor 22/GK
OVR:67 POT:78
何だこの画像、という感じではあるが彼はボリビアで最も才能あふれる若手選手カルロス・アドルノである。
そもそも世界史専攻や地理専攻でない人はボリビアという国自体ご存じないかもしれないが、フットボールの世界では空気の薄い山の上にホームグラウンドを構える南米予選の難所として知られている。
長く最下位を争っていたエクアドルが急激に強くなり、現状のライバルであるペルーと比べても個人のレベル、チーム力等大きく後れを取っている。
それでもアドルノはPOT78と五大リーグでスタメンを張れる選手に成長すると見込まれている。
POT77で二位につけているハウメ・クエジャルはバルセロナ所属とスター候補性はいるが、どうも突き抜けない。
ブラジル
Vini Jr./Real Madrid 22/LW
OVR:89 POT:94
クラシコでは悪い部分ばかりが目立ったが、世界最高クラスのポテンシャルを秘めていることに疑いの余地はない。
一瞬でDFを置き去りにする快速と古き良きセレソンを感じさせる曲芸的なテクニックを併せ持つウィンガーで、スキルムーブを使いたくなる選手No.1だろう。
加入当初はチームオフェンスの拙さと決定力の欠如からベンゼマに「パスを出すな」といわれる有様だったが、かなり早い段階でその弱点を克服して見せた。
白い巨人への忠誠を誓い、マドリディスタからも愛されているが、レイシズムのターゲットになり、それを見返すため挑発的なプレーや行動を繰り返し、怒ったサポーターがまたレイシズムを繰り返すという負のスパイラルに陥っている。
スペインのサッカー関係者やサポーターは自分たちのどの発言や行動がどれほど差別的かを理解していない節があり、ヴィニシウスの方も悪いと言い出す始末。
よりレイシズムに厳しいプレミアや比較的差別意識の低いブンデス移籍が将来的には起こりえるかもしれない。
POTトップのヴィニに続くのはロドリゴ、ミリトンのマドリー勢二人。アーセナルの至宝マルティネッリは7位に。
毎年マーケットを騒がせる若きヨーロッパ初上陸組はCPFCのフランカが85、チェルシーのアンヘロが86、ワシントンが84、シャフタールのニウベルトンも84と軒並み高いポテンシャルを秘めている。
チリ
Alexander Aravena/Universidad Catolica 20/LM
OVR:72 POT:83
南米選手らしい賢い裏抜けとゴール前の冷静さで見せる小柄なアタッカーは同郷サンチェスの後継者として国民の期待を一身に背負っている。
W杯ベスト16に進出した黄金期から長いトンネルを未だ抜け出せずにいるチリの希望の光になりたいところ。
POT80越えの選手は少ないものの、70後半を記録している若手は多数。
特に目を引くのは名門コロコロのヤング三銃士。
元コロコロ監督歴もある父を持つヴィセンテ・ピサーロはレフティのアンカーで徐々にトップチームでチャンスを与えられている。POTは80だ。
ダミアン・ピサーロは18歳ながら既にスタメンに定着しており、恵まれたサイズとスピードを武器にする現代型だ。
同じく18歳のジョルディ・トンプソンはダミアンとは打って変わって超小柄な161センチのレフティ。切れのあるドリブルでディフェンダーを翻弄する若獅子は、ダミアンとともにPOT79との評価。
コロンビア
Luis Diaz/Liverpool 26/LW
OVR:84 POT:85
リバプールの南野放出の理由にもなった一人、ディアスがコロンビア1の逸材に。
今季からレッズのエースナンバー7を背負い、課題の得点力を改善してさらに上のステップへと進化したい。
POT同率二位のペレアはプロ契約を結んだばかりの17歳だが既に名門ナシオナルの主力を担っている。
ムバッペやラシュフォードを想起させるダイナミズム溢れるドリブルが武器で、ヨーロッパ上陸可能となる18歳の前にはビッグクラブとの契約を済ませている可能性も。
アストンヴィラで期待されながらまだまだ粗削りなデュランはPOT83。伸びしろも時間もたっぷりとあるので、慎重に育成していきたいところだ。
Piero Hincapie/Bayer Leverkusen 21/CB
OVR:79 OVR:86
エクアドルといえばやはりカイセド、ではなくPOT一位はレヴァークーゼンのインカピエとなった。
プレミア勢が強い関心を寄せているDFでCB、SB共に高次元でこなせるレフティだ。OVRもすでに79と期待の若手の域は脱している。
これと言った弱点も見当たらないオールラウンダーであるため、守備を一から構築し直したいクラブでも、ピンポイント補強をしたいクラブでも、世代交代を目論むクラブにもバッチリフィットするだろう。
先述のカイセドはOVRで同率一位、POTでも二位と流石の高評価。
偽バルセロナことバルセロナ・グアヤキルの巨漢17歳オバンドがPOT三位につけた。
三苫同僚エストゥピニャンは同率5位、WBAにローン中のサルミエントは8位という結果に。
Elliot Bonds/Cheltenham 23/CDM
OVR:65 POT:70
南米の国家だがカリブ海に浮かぶ島国で、W杯予選は北中米カリブ側に参加。
油田の発見でとんでもない経済成長率を記録したガイアナ。国が豊かになればスポーツにも力が入り、若い選手たちが発掘されるのかもしれないがそうなるのはまだ先のことだ。
実際FC24で最高のガイアナ人選手はイングランドリーグ1(三部相当)のチェルテナムでプレーするエリオット・ボンズで彼も生まれはロンドンだ。
それでもハルシティでAチームに上がれなかった悔しさを晴らすように主力の一人として泥仕事に専念している。
ガイアナはインド系が多いのだが、FC24収録選手は全員がイングランド生まれ、イングランドリーグ所属の二重国籍選手である。
Enso Gonzalez/Wolves 18/RM
OVR:62 POT:82
アルミロン、エンシソを抑えてPOTトップに立ったのはウォルバ―ハンプトン所属の小柄なアタッカーだった。
所謂スラロームドリブルの達人で自陣からでもDFの間をスルリと抜けていく。
ウルブズではまだ出場は無いが、青田買いから徐々に頭角を現しだしたファビオ・シウバの例に倣ってじっくり育成していく方針だろう。
怪我からの復帰が待たれるフリオ・エンシソがエンソに続く。
三位はサンロレンソに所属するイヴァン・レギサモン、同率でアルミロンがランクイン。
近年はドリブラーといえば北アフリカ勢の進境著しいが、このパラグアイも負けず劣らずの個性派ドリブラーの宝庫となっている。
一方でDF陣は小粒感が否めず、かつて日本を破り世界8強に輝いた古豪の復活のためにはバックラインのタレント発掘が急務だ。
ペルー
Jhilmar Lora/Sporting Cristal 23/RB
OVR:71 POT:80
キラキラネームの名門で先発を張る若手SBが第一位。
23歳ながらベテランのようなプレーがウリで、爆発力は無いもののムラがなく安定した活躍を期待できる。ビッグクラブがバックアッパーとして欲しがるタイプだろう。
その証拠に一年前のマーケットではユナイテッドとアーセナルの関心が噂された。
POT80でロラに並び同率一位となったパオロ・レイナ。
彼もまた母国ペルーでSBとしてプレー、ポジションはSB、OVR71と共通点が多い。
ただ彼はロラに比べて遥かに攻撃的でサイズもあり、より多くのチームが食指を伸ばす可能性を感じさせる。
かつてはゲレーロやファルファンなど個性豊かな選手を輩出したペルーだけに、ここ数年の人材不足は少々寂しいところ。
Sheraldo Becker/Union Berlin 28/ST
OVR:78 POT:78
ガイアナと同じくW杯予選では北中米カリブに所属するスリナム。
ウニオンベルリンのエースとして昨シーズンの大躍進の立役者となったベッカーがOVR、POT共に堂々の第一位。
高い決定力に加え、サイドに流れて味方の決定機を演出することもできる万能型のFWだ。
怪我でプレミア移籍を逃した矢先、相棒ベーレンスが活躍、期待の若手フォファナとホラーバッハが加入とクラブでの立場は日に日に厳しくなりつつある。
ベッカー以降はPOT73を超える選手がおらず、中堅国というのも厳しいスリナムだが実は数々の名選手がこの島国のユニフォームを身にまとう可能性があった。
スリナムは1975年に独立を果たすまでオランダ領ギアナとして知られており、現在でも公用語はオランダ語である。
その影響でオランダ人の中にはスリナム系と呼ばれる人種が多数いるのだが、フットボールの歴史に名を残してきたオランダ人選手にはこのスリナム系の選手が多数存在するのだ。
その名を並べればフリット、ライカールト、セードルフ、ダービッツ、クライファート、ドレンテとオレンジ軍団のレジェンドがずらり。
現在のオランダ代表スカッドでもマレン、シャビ・シモンズ、ベルフワイン、ステングス、マートセン、そしてファンダイクはスリナム代表を選択することが可能だった。
しかしスリナムは日本と同じく二重国籍を許しておらず、ナショナルチームに加入するには国籍を完全に変えてしまわなければならない。
これが意外に厄介でスリナム系とはいえ現役選手の多くはオランダ生まれ、ルーツがあるとはいえわざわざ生を受けた先進国の国籍を捨ててまでカリブの小国に轡替えする選手は早々現れないのである。
スリナム系オランダ人プレイヤーの勧誘が可能となればスリナムは一躍アメリカやメキシコと張り合える強国に成長する可能性があるだけに、ナショナルチームでの二重国籍を認める等柔軟な対応を期待したいところだ。
Fede Valverde/Real Madrid 24/CM
OVR:88 POT:92
若くして白い巨人の魂としてクラブの遺伝子を受け継ぐヴァルベルデが、W杯初代王者ウルグアイ最高の選手の栄冠に。
強靭なフィジカルと確かなテクニック、無尽蔵のスタミナに大胆不敵なダイナミズム、そしてボールが破裂しそうなほどの強烈なミドルシュートを備える現役最高のオールラウンドMFの一人。
チャンピオンズリーグ決勝で決定的な仕事をするなど勝負強さも抜群だ。
リヴァプールが強い関心を寄せ続けているものの、ロス・ブランコスへの忠誠を誓っている。
OVR、POT共にヴァルベルデに次いだのがバルサのアラウホ、先のクラシコではヴィニを完封するなど高い評価に見合う活躍を披露。
三位はリヴァプールのヌニェス。褒められると鳴りを潜め、批判されると活躍し、簡単なシュートを外して難しいシュートを決める典型的な愛されストライカーで、安定感を増せば真のワールドクラスに成長するだろうが、そのままでいてほしい気持ちも。
伸びしろの大きさでいえばアラン・マットゥーロに振れないわけにはいかない。
セリエAデビュー済みとはいえまだまだ売り出し中の19歳で、ロングフィードが自慢の左利きCB。キック精度とマークの上手さを活かすためにも3バックの左で起用されるのがベストといえそうだ。
Liverpool所属のファクンド・ペレイラもPOT82と将来を期待されるディフェンダーだ。あれ、そんな奴いたっけと思ったKOPの方はご安心を。
LiverpoolはLiverpoolでもウルグアイ、モンテビデオを本拠地とするリーベルプールの選手である。
David Martinez/Monagas 17/LW
OVR:65 POT:82
南米で唯一サッカーより野球が人気といわれたベネズエラだが近年は進境著しく、南米予選では四試合を消化してウルグアイ、ブラジルと勝ち点で並ぶ四位。
ウィンガーとしてはかなり鈍足だが、遅いのに追いつけない独特な間合いと奪われない体の使い方を体得している。クルゼフスキやシャチリとよく似たスタイルで、正確かつ強烈な左足も共通点だ。
アスリート能力が高くないのでいきなりビッククラブが引き抜く可能性は低いが、FC24が期待する通り五大リーグのどこでもスタメンを張れる実力者に成長する余地は十分にある。
ベネズエラはOVRは低いがPOTが高い選手が多く、若く可能性に溢れるプレイヤーが名を連ねている。
今夏シャフタールに加入した18歳のケルシーは、193センチの長身で足が速く左利きとロマンあふれる性能。
過去作ではフリーで獲得できる怪物GKとして知られたファリネス、MLS最高クラスのアタッカーだったマルティネスは共にPOT75と軒並み評価を下げた。
ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ等を抱えているだけあって有望株がたくさんいる南米大陸。
しかし監督モードでプレイするとき頭を悩ませるのがEU国外枠ですよね。筆者は最初は人数を計算しているのですが、だんだんめんどくさくなり、皆スペインとかポルトガルにルーツ持ってるからいいだろと妥協してしまいます。
次回は北中米カリブ編の予定です。よろしくお願いします。