FC24で各国最高POTの選手を調べてみた(カリブ編)

こんにちは、筆者です。

今回はカリブ編ですが、調べていくうちにこの地域における英国の根強い影響に震えました。

世界史はやればやる程イギリスが嫌いになると高校時代のきょうしがいっていたのですが、個人的見解は控えることにします。

ではどうぞ。

 

アンティグア・バーブーダ

Mahlon Romeo/Cardiff 27/RB

POT:67 OVR:67

国旗と名前は誰もが知っているのにどういう国なのかは誰も知らないアンティグア・バーブーダ

カリブ海の島国らしく美しいビーチとセントジョンズの街並みが有名です。

人口はわずか93000人程度。岩手県北上市とほぼ同じだそう。

アンティグアはイギリス連邦の一国であり、その影響か収録された選手は全てイングランドリーグでプレーしている。

POT一位に輝いたのはマーロン・ロメオ。ロンドン生まれで右サイドならどこでもこなせるマルチプレイヤー

ジリンガムポーツマスミルウォール、そして現所属のカーディフと歴史ある名門、そしてブルーのクラブをひた渡り歩いている。

リーグ戦ではまだ信頼を得られていないものの、カップ戦はフル出場。長いイングランドリーグ経験をチームに還元していきたい。

二位のディオン・ペレイラはプレミア昇格とともにホームスタジアムの小ささと質素さで大きな話題をさらったルートン所属だが、リーグ2のサットンに武者修行へ。

ルートンが奇跡の残留を果たせばカリブの小国の選手が世界最高峰のリーグのピッチに足を踏み入れる日も近づく。

 

キューバ

Christian Joel Sanchez/SP Gijon 23/GK

POT:67 OVR:75

プレミアやチャンピオンシップ好きにはお馴染みのノリッジ所属オネル・エルナンデスを抑え、24歳のGKクリスティアン・ジョエルがナンバーワンに。

ヒホンのユースで育ち、キプロスのラルナカへのローンで成長、昨年はセルタのBチームでプレーした。

今年こそは愛するクラブで正守護神にと意気込んだシーズンだったが、フリー加入のルベン・ヤニェスにその座を奪われ、そのヤニェスが12試合でクリーンシートの大活躍、クラブも自動昇格を狙える3位につけるなどジョエルには逆風が吹き続ける。

二位のオネル、三位アロンソ、四位チャンと30代が並び、若手が出てきていないのも気がかりだ。

 

キュラソー

Juninho Bacuna/Birmingham 25/CDM

POT:70 OVR:75

オランダ領であるキュラソー。POT一位のジュニーニョ・バクーニャも当然のようにオランダ生まれだ。

代表キャップ21を刻む26歳のバクーニャは攻撃センスに優れたMFで、サイドアタッカーもこなす器用さを持つ。

U-21まではオランダ代表でプレーするなど期待の若手であったが、地元フローニンヘンでは芽が出ず、イングランドハダースフィールドで開花、それなりの移籍金を置き土産にスコットランドの名門レンジャーズへと籍を移した。

その後再びチャンピオンシップに舞い戻り、今季は13試合に出場し、1ゴール1アシスト。絶対的スタメンとは言えないものの、いい意味で荒々しさを増したプレーで古豪の中盤を支配する。

二番手もアンダー世代ではオランダ代表だったロカディア。今年からキュラソーナショナルのユニを纏うことを決意し、A代表キャップを刻んだ。

 

グレナダ

Shandon Baptiste/Brentford 25/CM

POT:70 OVR:73

こちらもイギリス連邦の一国だからだろうか。知名度のわりに多くの選手が収録されているグレナダ。この国唯一の金メダリストにして英雄のキラニ・ジェームスの方がご存じの方がいるかもしれない。

シャンドンはOVR、POTともにグレナダ最高の選手に選出された。独自のスカウトでプレミア中堅の位置を手にしつつあるブレントフォードロスターの一角を担っている。

セントラルからアンカーまでこなせるアスレチック能力とテクニックを併せ持っているがどれもつk抜けた感じはなく、器用貧乏の印象が強い。

そのせいか今季はここまでわずか一試合、しかも終盤のみの出場にとどまっている。

プレミアに食らいつくには今シーズンが正念場だ。

 

ジャマイカ

Leon Bailey/Aston Villa 25/RM

POT:79 OVR:80

カリブ諸国の中ではずば抜けた選手層を誇る快速国家ジャマイカ

POT80でトップに立ったのはアストンヴィラのレオン・ベイリー。この数値でも正直伸び悩んだ感がある程期待された選手だった。

レヴァークーゼンで早くから高い評価を受けていたWGだったが、ファイナルサードでのプレー選択が一向に改善されずもう中堅の年齢に。

とはいえまだ25歳ともいえる。今後はより老獪なプレー選択が求められる。

ベイリーと同じくPOT80の評価を受けたのはチェルシー所属、イプスウィッチにローン中のWGオマリ・ハッチンソン。

ライバルであるアーセナルのユースチームからチェルシーユースへ移籍するなど名門の下部組織を渡り歩き、U-代表ではイングランドでプレーしていた逸材。

ベイリーとよく似た快速アタッカーだがよりテクニカルで中盤での推進力も見せる。

ブルーズサポはあまりポジティブに受け取ってもらえないかもしれないが、ムソンダにより近いプレースタイルだろう。

優れた独創性を持ちながら埋もれてしまった彼と同じ轍を踏まないためにも、今後数年の身の振り方が大切になりそうだ。

ロイ・アンダーソンやタイラー・ロバーツなど初期値が50代ながらPOT70後半を記録している選手もいるので、イングランド四部からプレミアへ駆けあがる監督モードなどをする際はおすすめ。

 

セントクリストファー・ネイビス

Romaine Sawyers/Cardiff 31/CM

POT:67 OVR:67

セントキッツネービスとしても知られるこの国でPOT一位に輝いたのはロメイン・ソウヤーズ。

他のイギリス連邦のトップ選手と同じで彼も出身はイングランドだが2012年からセントキッツネービスのユニフォームを纏い、38試合に出場。

WBAの下部組織で育ち、トップチームまでたどり着いた。ストークブレントフォードなどチャンピオンシップでお馴染みのクラブでプレーしてきた。

イングランド下部の黒人選手といえば体の強さとスタミナで勝負する労働者のイメージがあるが、ソウヤーズはテクニックに優れ、特に小回りの利くドリブルでひらりと敵を交わすのが上手い。

リーグをよく知る鉄人も今年は32歳で出場機会を減らしている。高いレベルで彼のプレーを見られる日はそう長くないのかもしれない。

 

セントルシア

Janoi Donacien/Ipswich 29/CB

POT:67 OVR:68

表記こそCBになっているがRSBのイメージが強いドナシアン。セントルイスで現役ナンバーワンのOVRを持つ彼が、POTでもトップに。

イギリス連邦の選手としては珍しい国籍と同じ国で生まれたドナシアンだが、ナショナルチームデビューは2023と遅め。

ディフェンスラインのすべてのポジションをこなせるだけあって体の無理が効き、フットボールIQが高い。

弱点もまたユーティリティプレイヤー特有の突き抜けた長所のなさといえるだろう。

ちなみにこのコラムを書いている11月3日は彼の誕生日だ。

 

ドミニカ共和国

Charbel Wehbe 同名の大臣

POT:63 OVR:80

18歳、POT80と監督モード好き、辺境プレイヤー好き垂涎の逸材。

縦への推進力に優れ、ディフェンスを振り切るスピードもある。古典的なSBでアグレッシブな守備ができ、スタミナと体の強さも併せ持つ。

サイズがそれなりにあるため将来的にはCBへの転向も考えられる。

余談だが情報を得る際に全く同じ名前の元レバノン外務大臣の記事がたくさん出てきてしまい苦労した。

ドミニカ共和国といえば元レアル・マドリーのマリアーノに代表入りの可能性があったが、スペイン国籍を選択。

ドミニカ共和国代表を選べば歴代最高プレイヤー間違いなしだっただけに、マドリー再加入、移籍拒否等、なにか選択を間違え続けた感が否めない(打算的に国籍を選ぶのが正しいと言えないのは確かだが)。

 

トリニダード・トバゴ

Levi Garcia/AEK 25/ST

POT:77 OVR:80

こちらも陸上で有名なトリニダード・トバゴ。当然POTトップのレヴィ・ガルシアも超快速プレイヤーだ。

エールディヴィジに詳しい人がいれば、AZに所属していたころの彼の名を耳にしたことがあるかもしれない。ただ当時は本当に早いだけの選手でプレーのすべてが雑だった。

その後イスラエルを経由し、ギリシャの名門AEKに流れ着くとそこで大爆発。リーグを代表するウィンガーへと姿を変えた。

トップリーグでも希少な左利きかつ180センチ越えという魅力的な個性がありながら、近年はCFを務める等戦術的柔軟性も。

今シーズンは度重なる故障で未だ出場は一試合にとどまっており、チームも勝ち点差わずかながらライバルパナシナイコスオリンピアコスに先行を許している。

国民的英雄の復帰が母国とギリシャの両方で待たれている。

 

バミューダ

Nahki Wells/Bristol 33/ST

POT:69 OVR:69

バミューダトライアングル」、「バミューダって国なんだ」。

九割の日本人はこのどちらかの言葉が真っ先に浮かんだだろう。ちなみにバミューダは(日本の視点で見れば)国ではないが代表チームがある、いわばウェールズチャイニーズタイペイのようなものだと思ってもらえればいい。

ナーキ・ウェルズはバーンリーやQPRなどそれなりに有名なクラブに所属していたため、彼のことを知っている人は意外と多いかもしれない。

FC24の表記ではSTになっているものの適性は所謂セカンドトップで、テクニックと飛び出しの上手さでゴールを陥れる。

現在はブリストルに所属、11試合でゴールと33歳になっても堅実に結果を出し続けている。

バミューダ代表での実績は24試合7ゴールと圧巻だ。

バミューダ唯一の収録選手のため、彼の今後次第ではFIFA(FC)シリーズでバミューダの選手はしばらく使えなくなってしまう可能性が高い。

 

プエルトリコ

Wilfredo Rivera/Orlando City 19/LM

POT:54 OVR:69

米国領だがスペイン語公用語プエルトリコ。野球やバスケで有名で、レブロンBIG3率いるマイアミ・ヒートを打ち破ったマーベリックスのバレアがプエルトリコ人だった。

POTトップに立ったリベラは167センチとかなり小柄なウィンガー。特筆すべきはなんといってもそのバランス感覚で、かなり体が傾いた状態でもボールを失わない。

サイズのわりに競り合いに強いのは巧みな体の当て方の恩恵だ。

20歳ながら既に代表キャップは二桁、まさにプエルトリコの希望の星だ。

 

今回はかなりマニアックな記事になりました。

それなりにサッカー見てるよ、という人でもベイリーしかわからなかったりしたのではないでしょうか。

ちなみに最近まで収録されていた記憶のあるバルバドスのハラム・ホープは現在オールダムに所属。オールダムがいつの間にか五部まで落ちていたため未収録でした。

グアドループ代表のルシヨンやアンブローズはフランス国籍として収録されていました。

次回はアフリカ編かアジア編かオセアニア編か。

選手の人数のバランスを見ながら決めていきたいと思います。

よろしくお願いします。

天才スカウトごっこ 1,Clement Mzize

こんにちは。

ポテンシャルシリーズの途中ですが、別シリーズのコラムを立ち上げました。

題して”天才スカウトごっこ”です。

ディープなサッカーファンにすらほとんど知られていない隠れた逸材を発掘し、この選手を日本で初めて見つけたのは俺、といってやろうというコラムです。

それに何の意味があるかといわれば何も意味はないですが、何というか、マニアの意地とプライドみたいなものがありますよね。

このシリーズを読めばあなたの周りのサッカーマニア、フットボールマニアも「詳しすぎてキモい」とうねることでしょう。

では紹介に移ります。

 

1,Clement Mzize

www.youtube.com所属:Young Africans SC

年齢:19

国籍:タンザニア

ポジション:CF、LW

類似選手:Toko-ekambi、Beto、Christian Kouame

 

動画再生数たったの300ちょっと。そそる。

タンザニアリーグ最多の優勝回数を誇る名門ヤングアフリカンズ。今季も圧倒的な攻撃力でリーグ首位を走っている。

その中でも若く、それでいてベテランのような落ち着きを見せているプライヤー、それがクレメント・ムジズだ。タンザニア公用語は英語なのでこの発音でいい(はず)。

トップチーム二年目の今季はリーグ戦7試合で0ゴール1アシストとまだ結果は出ていないもの、代表クラスがゴロゴロ所属するクラブで着実にポジションを掴みつつある。

圧巻なのはCAF(アフリカのクラブの頂点を決める大会、ヨーロッパでいうCL、アジアでいうACL)でのパフォーマンス。

ここまでの四試合で3ゴール、78分に一ゴールという計算になる。

アフリカンらしい高い身体能力とストレッチもさることながら、まるでブラジル人のような相手の意表を突くテクニックを披露することも。

ドリブルはそれなり、という評価になるがアタッキングサードにおける決定機につなげるタッチは巧み。懐の深い切り返しも必見だ。

何より目を引くのは決定力の高さ。

17歳でU-20リーグの得点王になった実績があらわす通り、裏抜け、カットイン、ヘディングと得点パターンが豊富。

若い選手にありがちなゴール前でのバタつきやこぼれ球へのリアクションの遅さ拙さは全く無いと言っていい。

コラムを書いた分際でこんなことをいうのはあれだが、添付した動画を見ていただければその非凡なゴール嗅覚がわかってもらえるだろう。

 

ちなみにインスタのアカウント名はクレメンチーニョ。

本人がつけたのか命名されたのかはわからないが、自分でつけたのならかなりのお茶目さんだ。

 

ゴールパフォーマンスも既にしぐねすちゃーを持っており、右人差し指をこめかみに当てるこのポーズが将来五大リーグで見られるかもしれない。

FC24で各国最高POTの選手を調べてみた(北中米編)

こんにちは、筆者です。

このコラム(?)で紹介する選手は極端にマイナーな選手が登場することもあり、画像サイズを小さめで統一しなければなりませんでした。

しかし北中米は紹介選手が少ないこともあり大き目の画像で統一できました。

PCの方にも見やすい出来栄えになっていれば幸いです。

 

アメリ

Folarin Balogun/Monaco 21/ST

OVR:79 POT:86

サッカー人気が急上昇中のアメリカ。大国の未来を担う逸材としてPOTトップに立ったのはフォラリン・バログン。

イングランドで育ち、7歳から名門アーセナルに所属。トップチームではほとんどチャンスを得られなかったものの、ローン先のスタッド・ランスで0ゴール越えの大爆発を見せ、同じリーグアンモナコに買い取られた。

昨シーズンは伊東、今シーズンからは南野のチームメイトとしてプレーしている。

先述した通りバログンはイングランド育ちだがA代表は生まれ故郷であるアメリカを選択。両親はナイジェリア人であるため、三か国の代表を選択することが出来た。

高い身体能力とストレッチを武器にゴール前で決定的な仕事を連発する。

二位はドルトムント所属、ジョバンニ・レイナ。怪我に悩まされ続け期待されたような成長曲線は描けていないものの、OVR78、POT85と高い評価を受けている。

三位は国内最高峰のFWと評されているジェスス・フェレイラで、中盤で組み立てに絡みながらファイナルサードに飛び込む米国版フィルミーノだ。

その後ろにもPSVのティルマン、ぺピ、ミランのムサと二十歳になったばかりの新世代がずらり。将来性の高さは抜群だ。

国内o.1の人気を誇るクリスチャン・プリシックはPOT82と10人もいる同率7位に沈んだ。

 

カナダ

Alphonso Davies/Bayern Munchen 22/LB

OVR:83 POT:88

当然のごとく現在の総合評価、ポテンシャル共に頂点に君臨。スプリントスピードトップ5常連の超快速サイドバックで、高い攻撃性能でサイドアタッカーも兼任。

こちらもフィジカルモンスターらしく怪我に成長を阻まれているが、マドリーの関心が噂されるなど世界トップレベルのLBであることに変わりはない。

マーケット開幕ごとにビッグクラブ移籍が囁かれるLOSCのデイヴィッドが二番手、先の親善試合で批判の対象となってしまったセルティックのSBジョンストンが三番手に。

近年北米で最も上昇したチームという印象のあるカナダだが、POT80越えは上記三人とポルトのエウスタキオまでと少々寂しい結果に。

 

メキシコ

Santiago Gimenez/Feyenoord 22/ST

OVR:80 POT:85

カナダとは反対にチチャリート世代以降鳴かず飛ばずなイメージが付きまとうメキシコにワールドクラス候補が現れた。

フェイエノールトで非凡な活躍を見せているサンティアゴヒメネス、その暴れっぷりは史上最高額で加入した上田が取り付く島もないほどだ。

既にOVR80、POT85と一級品の査定を受けているが、最近の活躍を見るとこれでも過小評価に思えてくる。

ポストで起点になることも、裏抜けから点で合わせることもできる万能型で、左足のタッチで巧みにDFのタイミングをずらす。

二位はウエストハムでライスの後継者を務めるアルバレス

三位のイスラエル・レイスは所属のクラブアメリカが収録されていない関係でフリーで獲得できるグッドプレイヤーだ。

2014年のブラジルワールドカップで話題をさらったオチョアは37歳ながら未だOVR81位、怪物だ。

 

エルサルバドル

Brayan Gil/Deportes Tolima 22/ST

OVR:67 POT:78

サーフスポットとして有名な南国エルサルバドル。FC24における収録選手は四人と控えめだが、ヒルは五大リーグでスタメンを張れるレベルに成長する逸材だ。

母国エルサルバドルリーグではプロデビュー一年目の18歳で25試合、16ゴール。破壊的な活躍を見せ、ベルギーの名門ヘントに移籍。

一年でヨーロッパのリーグを去り、その後はコロンビアリーグで研鑽を積んでいる。

コロンビアとの二重国籍でアンダー世代ではコロンビア代表としてプレーしたが、A代表エルサルバドル代表として6キャップを刻んでいる。

残りの三選手は全員MLSでプレー中。欧州リーグでプレーしている選手はゼロだ。

 

グアテマラ

Aaron Herrera/Montreal 26/RM

OVR:68 POT:69

MLSのモントレアル(カナダ)でプレーしている26歳、エレーラが戴冠。メインポジションのRMに加えてディフェンスラインすべてでプレーできるユーティリティプレイヤーだ。

アメリカU-代表の常連でA代表のピッチにも立ったが、公式戦キャップを刻む前に父の生まれ故郷であるグアテマラ代表に轡替え。

二位のシンシナティFWアルキメデス・オルドネスはOVR56ながら13の伸びしろがある。

エルサルバドルより一人多い5人が収録されているが、OVR、POT共に70を超える選手が不在。彼らをワールドカップでお目にかかる機会はまだ先になりそうだ。

 

コスタリカ

Keylor Navas/Paris Saint-Germain 36/GK

OVR:85 POT:85

コスタリカの伝説ナバスが堂々第一位。

GKとしては上背に欠けるものの、驚異的な反射神経でスーパーセーブを連発。ハイライト映えするビッグセーバーだ。

クラブへの貢献に対し正当な評価を得られない苦しいキャリアになってしまったようにも見えるが、マドリーのCL三連覇の立役者という功績は彼のキャリアの終焉とともにより大きな称賛を浴びることになるだろう。

POT二位で81の高評価を受けているのはトゥエンテのマンフレッド・ウガルテ。小柄なCFらしい巧みな裏抜けが武器。

決して足の速い選手ではないが最高速に到達するのが異常に早く、突き出しすぎに見えるドリブルになぜかDFより先に追いつくというシーンが散見される。

この二人以外にパッと目を引く選手はいないが、全盛期に到達すれば五大リーグで主力に慣れると見込まれている選手が多く、北中米カリブ四番手のポジションは未だ固いように思える。

 

(ニカラグア)

パナマ

Adalberto Carrasquilla/Houston Dynamo 24/CM

OVR:70 POT:75

フェライニヴィツェルらの系譜を継ぐ特徴的なヘアのアダルベルト・カラスキージャ。プレースタイルもヴィツェルに近く、中盤で高いインテンシティと運動量を保証しながらテクニックで違いを生み出せる。

2018年にデビューしたパナマ代表では48試合に出場しており、フェリペ・パロイの持つ103試合を塗り替えてトップ10に名を刻むだろう。

カラスキージャを超える66試合のキャップを刻み、ワールドカップのピッチにも立ったマルセイユRBムリージョはOVR一位、POT三位。

アンデルレヒトで少々伸び悩んだが抜群の攻撃性のは証明済みだ。

 

(ベリーズ)

ホンジュラス

David Ruiz/Inter Miami 19/CM

OVR:60 POT:76

一見ブラジルの名CBと同じ名を持つデイビッド・ルイスが頂点に。実績のわりに画像が豊富だったのは同僚メッシの影響か、単純にアメリカという国の大きさだろうか。

運動量が豊富でウィングバックもこなせるダイナミズムも持ち合わせている期待の星だ。

生まれも育ちもマイアミでアメリカ代表入りを期待する声もあったが、本人は19歳にして早々に両親の祖国であるホンジュラス代表を選択。

かつてはサッカーでしか聞かない国名といわれていたホンジュラスだが、最近ではサッカーでも聞かない名前となりつつある。弱体化したナショナルチームの希望となりたいところ。

二位のデニル・マルドナードは名門LAFC所属。25歳ながら伸びしろを7も残しており、期待値の高さがうかがえる。

リーガ好きにはお馴染み、アントニー・ロサーノはPOT73で五位に沈んだ。

バルサB時代の期待に応えるキャリアは築けなかったが、今夏加入のヘタフェでもカディス時代のように一定の役目は果たせるだろう。

 

北中米カリブの国々をまとめて紹介しようと思っていたのですが、カリブの国々の収録選手が思っていたよりも多かったので二編に分けることにしました。

次回はカリブ編です。かなりのマニアでなければ知らない選手が続々登場すると思います。

よろしくお願いします。

FC24で各国最高POTの選手を調べてみた(南米編)

こんにちは、筆者です。

南米といえば筆者にはポルトガル系ブラジル人の友達がいるのですが、話すときずっと前髪を触ってて、そんなに邪魔なら切ればいいのにと思ってます。

では本題をどうぞ。

 

アルゼンチン

Lionel Messi/Inter Miami 36/CF

OVR:90 POT:90

36歳になりヨーロッパを去った今でも世界王者アルゼンチン最高の選手はメッシということに。

正に足に吸いつくドリブルとずば抜けた決定力を持つ史上最高の選手の一人。アルゼンチンどころかフットボール史に名を残す偉大なプレイヤーである。

最早開設することもないので早々に他の選手に目を向けさせてもらう。

POT二位に輝いたのはチェルシーのエンソ。再建段階にあるロンドンの名門で格の違いを見せているチームの新たな心臓だ。

ユナイテッドのホープ、ガルナチョはOVR75と控えめながらPOT88はアルゼンチン四位。ヨーロッパ未到達の中で最高の逸材の一人、チアゴアルマダもPOT87と高評価。

ベレスで将来を嘱望されている165センチのファンタジスタ、プレスティア―ニはPOT85の17歳。育成の名門ベンフィカが強い関心を寄せている。

 

ボリビア

Carlos Adorno/Palmaflor 22/GK

OVR:67 POT:78

何だこの画像、という感じではあるが彼はボリビアで最も才能あふれる若手選手カルロス・アドルノである。

そもそも世界史専攻や地理専攻でない人はボリビアという国自体ご存じないかもしれないが、フットボールの世界では空気の薄い山の上にホームグラウンドを構える南米予選の難所として知られている。

長く最下位を争っていたエクアドルが急激に強くなり、現状のライバルであるペルーと比べても個人のレベル、チーム力等大きく後れを取っている。

それでもアドルノはPOT78と五大リーグでスタメンを張れる選手に成長すると見込まれている。

POT77で二位につけているハウメ・クエジャルはバルセロナ所属とスター候補性はいるが、どうも突き抜けない。

 

ブラジル

Vini Jr./Real Madrid 22/LW

OVR:89 POT:94

クラシコでは悪い部分ばかりが目立ったが、世界最高クラスのポテンシャルを秘めていることに疑いの余地はない。

一瞬でDFを置き去りにする快速と古き良きセレソンを感じさせる曲芸的なテクニックを併せ持つウィンガーで、スキルムーブを使いたくなる選手No.1だろう。

加入当初はチームオフェンスの拙さと決定力の欠如からベンゼマに「パスを出すな」といわれる有様だったが、かなり早い段階でその弱点を克服して見せた。

白い巨人への忠誠を誓い、マドリディスタからも愛されているが、レイシズムのターゲットになり、それを見返すため挑発的なプレーや行動を繰り返し、怒ったサポーターがまたレイシズムを繰り返すという負のスパイラルに陥っている。

スペインのサッカー関係者やサポーターは自分たちのどの発言や行動がどれほど差別的かを理解していない節があり、ヴィニシウスの方も悪いと言い出す始末。

よりレイシズムに厳しいプレミアや比較的差別意識の低いブンデス移籍が将来的には起こりえるかもしれない。

POTトップのヴィニに続くのはロドリゴミリトンのマドリー勢二人。アーセナルの至宝マルティネッリは7位に。

毎年マーケットを騒がせる若きヨーロッパ初上陸組はCPFCのフランカが85、チェルシーのアンヘロが86、ワシントンが84、シャフタールのニウベルトンも84と軒並み高いポテンシャルを秘めている。

 

チリ

Alexander Aravena/Universidad Catolica 20/LM

OVR:72 POT:83

南米選手らしい賢い裏抜けとゴール前の冷静さで見せる小柄なアタッカーは同郷サンチェスの後継者として国民の期待を一身に背負っている。

W杯ベスト16に進出した黄金期から長いトンネルを未だ抜け出せずにいるチリの希望の光になりたいところ。

POT80越えの選手は少ないものの、70後半を記録している若手は多数。

特に目を引くのは名門コロコロのヤング三銃士。

元コロコロ監督歴もある父を持つヴィセンテ・ピサーロレフティのアンカーで徐々にトップチームでチャンスを与えられている。POTは80だ。

ダミアン・ピサーロは18歳ながら既にスタメンに定着しており、恵まれたサイズとスピードを武器にする現代型だ。

同じく18歳のジョルディ・トンプソンはダミアンとは打って変わって超小柄な161センチのレフティ。切れのあるドリブルでディフェンダーを翻弄する若獅子は、ダミアンとともにPOT79との評価。

 

コロンビア

Luis Diaz/Liverpool 26/LW

OVR:84 POT:85

リバプールの南野放出の理由にもなった一人、ディアスがコロンビア1の逸材に。

今季からレッズのエースナンバー7を背負い、課題の得点力を改善してさらに上のステップへと進化したい。

POT同率二位のペレアはプロ契約を結んだばかりの17歳だが既に名門ナシオナルの主力を担っている。

ムバッペやラシュフォードを想起させるダイナミズム溢れるドリブルが武器で、ヨーロッパ上陸可能となる18歳の前にはビッグクラブとの契約を済ませている可能性も。

アストンヴィラで期待されながらまだまだ粗削りなデュランはPOT83。伸びしろも時間もたっぷりとあるので、慎重に育成していきたいところだ。

 

エクアドル

Piero Hincapie/Bayer Leverkusen 21/CB

OVR:79 OVR:86

エクアドルといえばやはりカイセド、ではなくPOT一位はレヴァークーゼンのインカピエとなった。

プレミア勢が強い関心を寄せているDFでCB、SB共に高次元でこなせるレフティだ。OVRもすでに79と期待の若手の域は脱している。

これと言った弱点も見当たらないオールラウンダーであるため、守備を一から構築し直したいクラブでも、ピンポイント補強をしたいクラブでも、世代交代を目論むクラブにもバッチリフィットするだろう。

先述のカイセドはOVRで同率一位、POTでも二位と流石の高評価。

バルセロナことバルセロナ・グアヤキルの巨漢17歳オバンドがPOT三位につけた。

三苫同僚エストゥピニャンは同率5位、WBAにローン中のサルミエントは8位という結果に。

 

ガイアナ

Elliot Bonds/Cheltenham 23/CDM

OVR:65 POT:70

南米の国家だがカリブ海に浮かぶ島国で、W杯予選は北中米カリブ側に参加。

油田の発見でとんでもない経済成長率を記録したガイアナ。国が豊かになればスポーツにも力が入り、若い選手たちが発掘されるのかもしれないがそうなるのはまだ先のことだ。

実際FC24で最高のガイアナ人選手はイングランドリーグ1(三部相当)のチェルテナムでプレーするエリオット・ボンズで彼も生まれはロンドンだ。

それでもハルシティでAチームに上がれなかった悔しさを晴らすように主力の一人として泥仕事に専念している。

ガイアナはインド系が多いのだが、FC24収録選手は全員がイングランド生まれ、イングランドリーグ所属の二重国籍選手である。

 

パラグアイ

Enso Gonzalez/Wolves 18/RM

OVR:62 POT:82

アルミロン、エンシソを抑えてPOTトップに立ったのはウォルバ―ハンプトン所属の小柄なアタッカーだった。

所謂スラロームドリブルの達人で自陣からでもDFの間をスルリと抜けていく。

ウルブズではまだ出場は無いが、青田買いから徐々に頭角を現しだしたファビオ・シウバの例に倣ってじっくり育成していく方針だろう。

怪我からの復帰が待たれるフリオ・エンシソがエンソに続く。

三位はサンロレンソに所属するイヴァン・レギサモン、同率でアルミロンがランクイン。

近年はドリブラーといえば北アフリカ勢の進境著しいが、このパラグアイも負けず劣らずの個性派ドリブラーの宝庫となっている。

一方でDF陣は小粒感が否めず、かつて日本を破り世界8強に輝いた古豪の復活のためにはバックラインのタレント発掘が急務だ。

 

ペルー

Jhilmar Lora/Sporting Cristal 23/RB

OVR:71 POT:80

キラキラネームの名門で先発を張る若手SBが第一位。

23歳ながらベテランのようなプレーがウリで、爆発力は無いもののムラがなく安定した活躍を期待できる。ビッグクラブがバックアッパーとして欲しがるタイプだろう。

その証拠に一年前のマーケットではユナイテッドとアーセナルの関心が噂された。

POT80でロラに並び同率一位となったパオロ・レイナ。

彼もまた母国ペルーでSBとしてプレー、ポジションはSB、OVR71と共通点が多い。

ただ彼はロラに比べて遥かに攻撃的でサイズもあり、より多くのチームが食指を伸ばす可能性を感じさせる。

かつてはゲレーロファルファンなど個性豊かな選手を輩出したペルーだけに、ここ数年の人材不足は少々寂しいところ。

 

スリナム

Sheraldo Becker/Union Berlin 28/ST

OVR:78 POT:78

ガイアナと同じくW杯予選では北中米カリブに所属するスリナム

ウニオンベルリンのエースとして昨シーズンの大躍進の立役者となったベッカーがOVR、POT共に堂々の第一位。

高い決定力に加え、サイドに流れて味方の決定機を演出することもできる万能型のFWだ。

怪我でプレミア移籍を逃した矢先、相棒ベーレンスが活躍、期待の若手フォファナとホラーバッハが加入とクラブでの立場は日に日に厳しくなりつつある。

ベッカー以降はPOT73を超える選手がおらず、中堅国というのも厳しいスリナムだが実は数々の名選手がこの島国のユニフォームを身にまとう可能性があった。

スリナムは1975年に独立を果たすまでオランダ領ギアナとして知られており、現在でも公用語オランダ語である。

その影響でオランダ人の中にはスリナム系と呼ばれる人種が多数いるのだが、フットボールの歴史に名を残してきたオランダ人選手にはこのスリナム系の選手が多数存在するのだ。

その名を並べればフリットライカールトセードルフダービッツクライファートドレンテとオレンジ軍団のレジェンドがずらり。

現在のオランダ代表スカッドでもマレン、シャビ・シモンズ、ベルフワイン、ステングス、マートセン、そしてファンダイクはスリナム代表を選択することが可能だった。

しかしスリナムは日本と同じく二重国籍を許しておらず、ナショナルチームに加入するには国籍を完全に変えてしまわなければならない。

これが意外に厄介でスリナム系とはいえ現役選手の多くはオランダ生まれ、ルーツがあるとはいえわざわざ生を受けた先進国の国籍を捨ててまでカリブの小国に轡替えする選手は早々現れないのである。

スリナム系オランダ人プレイヤーの勧誘が可能となればスリナムは一躍アメリカやメキシコと張り合える強国に成長する可能性があるだけに、ナショナルチームでの二重国籍を認める等柔軟な対応を期待したいところだ。

 

ウルグアイ

Fede Valverde/Real Madrid 24/CM

OVR:88 POT:92

若くして白い巨人の魂としてクラブの遺伝子を受け継ぐヴァルベルデが、W杯初代王者ウルグアイ最高の選手の栄冠に。

強靭なフィジカルと確かなテクニック、無尽蔵のスタミナに大胆不敵なダイナミズム、そしてボールが破裂しそうなほどの強烈なミドルシュートを備える現役最高のオールラウンドMFの一人。

チャンピオンズリーグ決勝で決定的な仕事をするなど勝負強さも抜群だ。

リヴァプールが強い関心を寄せ続けているものの、ロス・ブランコスへの忠誠を誓っている。

OVR、POT共にヴァルベルデに次いだのがバルサのアラウホ、先のクラシコではヴィニを完封するなど高い評価に見合う活躍を披露。

三位はリヴァプールのヌニェス。褒められると鳴りを潜め、批判されると活躍し、簡単なシュートを外して難しいシュートを決める典型的な愛されストライカーで、安定感を増せば真のワールドクラスに成長するだろうが、そのままでいてほしい気持ちも。

伸びしろの大きさでいえばアラン・マットゥーロに振れないわけにはいかない。

セリエAデビュー済みとはいえまだまだ売り出し中の19歳で、ロングフィードが自慢の左利きCB。キック精度とマークの上手さを活かすためにも3バックの左で起用されるのがベストといえそうだ。

Liverpool所属のファクンド・ペレイラもPOT82と将来を期待されるディフェンダーだ。あれ、そんな奴いたっけと思ったKOPの方はご安心を。

LiverpoolはLiverpoolでもウルグアイモンテビデオを本拠地とするリーベルプールの選手である。

 

ベネズエラ

David Martinez/Monagas 17/LW

OVR:65 POT:82

南米で唯一サッカーより野球が人気といわれたベネズエラだが近年は進境著しく、南米予選では四試合を消化してウルグアイ、ブラジルと勝ち点で並ぶ四位。

ウィンガーとしてはかなり鈍足だが、遅いのに追いつけない独特な間合いと奪われない体の使い方を体得している。クルゼフスキやシャチリとよく似たスタイルで、正確かつ強烈な左足も共通点だ。

アスリート能力が高くないのでいきなりビッククラブが引き抜く可能性は低いが、FC24が期待する通り五大リーグのどこでもスタメンを張れる実力者に成長する余地は十分にある。

ベネズエラはOVRは低いがPOTが高い選手が多く、若く可能性に溢れるプレイヤーが名を連ねている。

今夏シャフタールに加入した18歳のケルシーは、193センチの長身で足が速く左利きとロマンあふれる性能。

過去作ではフリーで獲得できる怪物GKとして知られたファリネス、MLS最高クラスのアタッカーだったマルティネスは共にPOT75と軒並み評価を下げた。

 

ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ等を抱えているだけあって有望株がたくさんいる南米大陸

しかし監督モードでプレイするとき頭を悩ませるのがEU国外枠ですよね。筆者は最初は人数を計算しているのですが、だんだんめんどくさくなり、皆スペインとかポルトガルにルーツ持ってるからいいだろと妥協してしまいます。

 

次回は北中米カリブ編の予定です。よろしくお願いします。

FC24で各国最高POTの選手を調べてみた(西ヨーロッパ、その他のヨーロッパ編)

こんにちは、前回の記事にタグをつけ忘れた阿呆です。

今回はヨーロッパ編最終章です。

西欧は強豪が多く、聞いたことないなぁという選手は少ないかもしれませんが、まだ出てないあの国の一位はきっと彼だろうと予想しながらご覧ください。

 

オーストリア

David Alaba/Real Madrid 31/CB

OVR:85 POT:85

万能DFアラバが予想通りの一位。バイエルンで世界最高峰のLSBとして長く貢献し、21年にフリートランスファーでマドリーに加入。

CBとしてはかなり小柄だが、身体能力と高いフットボールIQを活かして広大なエリアをカバーする。

攻撃性能も高くクラブではFKの第一キッカーを務め、オーストリア代表では過去Wとして先発していた時期も。

身体を投げ出しすぎてセカンドボールを拾われる悪癖が改善されることは無かったが、それを差し引いてもロス・ブランコスのスターティングイレブンを飾る選手に相応しいプレイヤーといえる。

POT二位のバウムガルトナー、三位のザイバルト、四位のライマーと伸びしろある若手MF三枚が並んだ。

ラピッドのクエルフェルド(OVR68)、RBザルツブルクのカメリ(OVR67)は共に成長値14を残す19歳のホープだ。

 

ベルギー

Kevin De Bruyne/Man.City 32/CM

OVR:91 POT:91

ペップシティを発足から支える世界最高峰のMFが戴冠。

広大な視野、それを最大限に活かすことが出来る圧倒的なパス技術、ネットが破れんばかりの強烈なミドルシュート。攻撃的なMFに必要な性質を全て高次元で備えている。

数年前から怪我がちでフルシーズン通してピッチに立つことは難しくなってしまったが、それでも試合に出れば別次元の活躍でチームを勝利に導く。

POT三位につけたのがアントワープのアルトゥール・フェルメーレン

18歳ながらリーグ戦、CL共に全試合先発出場を続ける完成度の高いアンカーで、一つ後ろのポジションでありながらデブルイネと比較されるほどの攻撃センスを見せる。

既にバルセロナアーセナルなどパスサッカーを信条とするクラブが熱心に調査を行っているらしい。

ドルトムントのデュランビルはまだ17歳でPOT87、かつて同じ黄黒のユニを纏ったサンチョを彷彿。

チェルシー加入のラビアはPOT86で6位、シティのドクはPOT85で同率8位。

アザールがピッチを去り、クルトワ、デブライネも怪我がちに。世界的スターたちが一堂に会したドリームチームでも世界の頂点は取れなかった。

しかしPOT80を超える選手が58人という層の厚さが、ベルギーフットボールの強さが一時的な確変でないことを示している。

同じく長い黄金期を迎えそうなフランス、イングランドらと共にヨーロッパを牽引してくれることだろう。

 

フランス

Kylian Mbappe/Paris Saint-Germain 24/ST

OVR:91 POT:94

ハーラン、デブライネとともにFC24最高のOVRを持つムバッペが、当然POTでも一位に。

ちなみにPOTもハーラン、ヴィ二Jrと共にトップだ。怪物である。

ムバッペに関する説明など必要ないだろうが、驚異的なスピードと抜群の決定力を併せ持つスーパースターで度々レアル・マドリーへの移籍が噂されている。

フランスはご存じ現在世界最高のタレント大国で、先程ベルギーのPOT80超え選手が58人もいて凄いという話をしたが、フランスは約三倍の162人を数える。

PSGで異彩を放つ17歳の大器ザイール=エメリ、POT88もさることながら現段階でOVR77という評価を受けているのもさすが。

プレシーズンで決定力の無さが露呈したバイエルンのティルもPOT88の評価。開幕後は限られた出場時間で公式戦5ゴールと期待に違わぬ活躍を見せている。

抜群の伸びしろを見せているのはトゥールーズのノア・ラマディ。現在はBチームで研鑽を積んでいるCMFだが、その才能は高く評価されており、21もの伸びしろを残している。

 

ドイツ

Jamal Musiala/Bayern Munchen 20/CAM

OVR:86 POT:93

至宝ムシアラが戴冠。まだ20歳であることが驚きだ。

他のビッククラブに比べてもユースプレイヤーがトップに昇格するイメージの低いバイエルンで下部組織からチームの中心に成長、プレーに遊びの少ないドイツ人選手ながら観客を沸かせるテクニックを持つなど色々な意味で稀有な存在。

GKやCBは人材が豊富ながら、やはり決定力のあるFWが出てこないドイツ。ムココ、アデイェミなど既に高い評価を受けているアタッカーもいるが、シュート精度という意味で言えばもう一声欲しい。

OVR66ながらPOT86と大きな伸びしろを持つマインツのネルソン・ヴァイパーに期待が集まるが、アルプと同じ轍を踏まないためにも慎重な育成が必要になりそうだ。

日本戦二連敗などかつての最強ドイツからは考えられない低迷期に入っているドイツだが、監督交代を機に強さを取り戻す吉兆を見せた。

W杯優勝時のクラブチームのような組織だったフットボールを取り戻したい。

 

ルクセンブルク

Leandro Barreiro Martins/Mainz 23/CM

OVR:76 POT:82

世界一裕福な国として知られるルクセンブルクベネルクス三国の一角として尊厳死等先進的な取り組みをしていることでも有名だ。

エルペルダンジュというコミューンに生まれた彼は、ポルトガル国籍を持ちながら早々にルクセンブルク代表を選択し23歳ながら既に代表キャップ50を刻んでいるレジェンドだ。

所属のマインツでは絶対的なスターターとして安定感あるプレーで中盤を支えている。

OVR76、POT82とプレミアのクラブでもスタメンを張れる実力者であるとEAから認められている。

POT二位の19歳ボルヘス=サンチェスも将来的にはOVR80まで伸びる選手と評価されており、万年弱小国だったルクセンブルクに上昇の気運が見える。

元磐田のジェルソンは現在トルコのシヴァスポルでプレーしており、OVR、POT共に70だ。

 

オランダ

Frenkie de Jong/Barcelona 26/CM

OVR:87 POT:90

オレンジ軍団最高のポテンシャルを秘めているのはバルセロナのフレンキーとなった。

2019年の加入から未だに能力をフルに出せていない感はあるが、それでも怪我さえなければスペインの名門で重要なピースとして活躍を続けている。

高いインテンシティと優れたIQで試合の流れを掌握し、相手の懐に刃を向ける神出鬼没のMF。

古巣アヤックスではCBを務めた時期もあるなどユーティリティ性も抜群。

持っている能力で言えば世界最高のMFの一人とされてもいい素材だけに、もう一段階のステップアップが待たれる。

久保とともにバルセロナのユースで育ち、現在ライプツィヒで大暴れのシャビ・シモンズがファンダイクとPOT同率二位の89、ユナイテッドが食指を動かしたフリンポンはPOT88で五位に続いた。

17歳ながらアヤックスでスタメンを確保しているのはヨレル・ハト。左利きのティンバーと評される才能はOVR70ながら17の伸びしろを残している。

ロッベン、ペルシ以降個性的なスターが出てこないオランダだが、総合力と伸びしろの面では当時を上回っている。

 

スイス

Gregor Kobel/BVB 25/GK

OVR:87 POT:90

ヨーロッパ編最後の国スイスで最高のPOTを記録したのは、昨シーズンブンデス最高のGKと評されたドルトムントのグレゴル・コーベル。

195センチと大柄ながら、アイスホッケー選手だった父親譲りの反射神経で決定機を阻止し続けた。

POT二位もインテルのゾマーであり、GKの層の厚さが窺える。

三位はファビアン・リーダー。母国のヤングボーイズで大車輪の活躍を見せ、リーグアンのレンヌに鳴り物入りで加入。

まだ新天地の水に慣れていく段階ではあるもののPOT84とEAは大きな期待を寄せているようだ。

監督モードマニアにお馴染みのステルギウはローンでシュツットガルトに加入、ルツェルンで頭角を現したアルドン・ヤシャリが同率4位にランクイン。

 

その他の国

 

ジブラルタル

Tjay De Barr/Wycombe 23/ST

OVR:58 POT:64

欧州最後の植民地といわれる半島ジブラルタル。スペインが返還を求めているが、300年間イギリス領のままである。またイギリスである。

チャイ・デ・バルはアイルランド生まれであるがU-16の頃からジブラルタル代表としてプレーしており、23歳現在でA代表キャップは36を数えている。

小柄ながら動き出しの上手いタイプでベン・イェルデルのようなスタイルのアタッカーだが、所属のウィコムでは苦しい状況に置かれている。

FC24におけるジブラルタル人の収録は二名で、もう一人はイギリス生まれのCBアネスリー。

 

トルコ

Arda Guler/Real Madrid 18/CAM

OVR:77 POT:88

地理的にも政治的にも人種的にも歴史的にもアジアなのかヨーロッパなのかわからない、というかどちらでもあるトルコ。

身内代理人という厄介な障壁を乗り越えて名門マドリーに加入した若き天才。

テクニックは既にワールドクラスといわれており、五大リーグのレベルでどのくらいできるのかと期待された矢先、半月板を痛め長期離脱となってしまった。

とはいえまだ十代の彼を早くも見放すような者はおらず、回復とデビューが待たれている。

POT二位はベンフィカに加入したコクチュ。フェイエノールト時代から高い評価を受けていた選手で、最早期待の若手というよりはスター選手の一人といっていい。

フェネルバフチェのカディオグルやレンジャーズのユルマズとスター候補を多く抱えているが、ウナル、ウンデル、ソユンジュ、チェリクの黄金世代が軒並みあと一皮剥けられなかっただけに、育成の見直しが必要なのかもしれない。

 

これにてヨーロッパすべての国のPOTを調べ終わりました。

西欧に区分された国の中で収録選手がゼロだったのはリヒテンシュタインモナコでした。

最近はアジアや南米中堅国の台頭が激しいと言ってもさすが本場ヨーロッパ、普段から海外サッカーを見ている人やFIFAシリーズ等ゲーム愛好家なら九割方知っている選手たちがトップを張ったのではないでしょうか。

段々とマイナー選手だらけの地域に行きたいと考えているので、次回はブラジル、アルゼンチン等を抱える南米をクリアしていこうと思います。

良ければ一読お願いします。

FC24で各国最高POTの選手を調べてみた(南ヨーロッパ編)

こんにちは、筆者です。

今回もFC24で各国一位のポテンシャルを持つと評された選手を見ていきたいと思います。

 

アルバニア

Kristjan Asllani/Inter (21/CM)

OVR:74 POT:84

双頭の鷲の国アルバニアコソボ問題がフットボールにも持ち込まれ色々面倒なことになっているが、その闘争心をピッチでプラスにしたい。

POT一位はインテル所属のアスラニ。クラブではアンカーで花開いたチャルハノールの後塵を拝し、一つ前のポジションでもムヒタリアンとバレッラの壁を崩せない。

しかし代表チームでは既にポジションを掴み、14試合に出場、2ゴールを記録している。

クラブOBやサポーターが特大の期待を寄せ続けているように、万能Fとしての伸びしろは無限大。彼の成長次第ではバレッラとともにインテルが世界最高レベルの中盤を築く可能性はある。

二位はサウサンプトンへのローンで結果を出し、若きチェルシーでもがいているアルマンド・ブロヤがランクイン。

現段階で最も高い評価を受けているのはアタランタのジムシティで、OVR77だ。

 

アンドラ

Iker Alvarez/Villareal Ⅱ (21/GK)

OVR:66 POT:78

アンドラ公国ピレネー山脈の山中にある人口八万人の小国で、FC24収録選手はわずか一人。その一人が彼、イケル・アルバレスである。

名前と所属チームからお察しの通りイケルはスペイン系の選手。

そもそもアンドラで最も優れたプロチームはリーグアンASモナコのように他国のリーグ、つまりスペインリーグに属しており、現在はスペイン二部セグンダディヴィジョンでしのぎを削っている。

彼はそのFCアンドラのユースチームで育ち、2019年からヴィジャレアルの下部組織に所属、現在までプレーを続けている。

Aチームでのプレー経験は未だにないイケルだが、アンドラ代表としてはレジェンドヨセフ・ゴメスを抑え、早くも公式戦12試合に出場している。

 

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Benjamin Tahirovic/Ajax (20/CDM)

OVR:70 POT:84

悩めるアヤックスでポジションを確実なものにしつつあるのがこのベンヤミン・タヒロビッチ。

バルカンの選手といえばテクニカルな天才肌のイメージが強いが、彼は武闘派で運動量があり、激しいタックルを厭わない。プレースタイルを例えるならトッテナムのホイビュルクが近いだろう。

ロングパスの精度や閃きはそのホイビュルクすら凌駕する。

37歳のジェコや36歳のベゴビッチが高いレベルを保っている中、UAEに去ったピャニッチの未収録は寂しい。

 

クロアチア

Josko Gvardiol/Manchester City (21/CB)

OVR:82 POT:88

MFの名産地として知られるクロアチアでPOTトップに選ばれたのはまさかのCB。

将来性NO.1CBとして鳴り物入りマンチェスターシティに加入、前評判程の活躍はまだできていないものの、ディアスもラポルトストーンズもペップ戦術に慣れるのには時間がかかった。今後に期待だ。

左利きで抜群に足が速く、戦術理解度も高い現代型CBのお手本のような選手だ。若干の不安を見せる対人能力が向上すれば、名実ともに世界最高のディフェンダーとなることだろう。

大量のモドリッチ二世を抱えるクロアチアだが、バトゥリナ(POT86)、スチッチ(84)、ヴラバンチッチ(83)、メイェル(83)と本家モドリッチ(87)には未だ誰も手が届かない。

 

キプロス

Ilias Kostis/Ateletico Madrid (20/CB)

OVR:67 POT:81

こちらもレフティの現代型CB。ギリシャテッサロニキ出身だがキプロス代表を選択した。

ただ上記のグバルディオルと比べて彼がおかれている状態は天と地ほどの差があり、Bテームでも絶対的なスタメンにはなれていない。

名門APOELが収録されていることもあるが、キプロスナショナルチームが作れるほどの人数が収録されており、EURO予選勝ち点ゼロのチームにしては未来に希望を感じさせる。

ちなみにFIFA22の初期データでフリーで獲得できたPOT84のシャリス・カツィガフリエルというGKはアメリカのセント・フランシス大学に進学し、サッカーを続けている。

 

ギリシャ

Odisseas Vlachodimos/Nottingham Forest (29/GK)

OVR:81 POT:83

一時期のアトレティコを彷彿とさせるGK大渋滞の原因を造った実力者がベンフィカを出てプレミアのゴールマウスを守る。29歳ながらOVRとPOTに2の差があるように、いまだ成長の余地を残している。

ノイアーやアリソンのようなスイーパータイプというよりはゴールマウスから離れず、ショットストップに専念するオブラクに近いスタイルで、特に近距離のシュートへの対応は一級品だ。

POT二位はPAOKのコンスタンテリアス、三位はAZのエース、パヴリディスが続くなどポテンシャル上位陣はアタッカーが多い印象。

かつてマノラスやパパスタソプーロスらが築き上げた堅牢なアクロポリスの姿はもうどこにもない。

 

イタリア

Alessandro Bastoni/Inter (24/CB)

OVR:85 POT:90

ロシアW杯出場を逃し、EURO2020で優勝、カタールW杯予選敗退とアップダウンの激しいここ最近のアズーリ

ただ若い選手は続々と頭角を現しており、その筆頭に輝いたのがインテルのバストーニとなった。

こちらも例にもれず左利きで攻撃性能の高い現代型。最早最近のCBはこれが標準装備である。

同じくPOT90を記録したのはPSGのドンナルンマ。三位はロッソネリへのチーム愛を常々口にしながらも退団を強いられたトナーリ。ミラニスタにとっては少々気分の悪い査定かもしれない。

各ポジションに逸材を抱えているイタリアだが、少々不安なのはFW。

純粋なCFとして最も高いPOT査定を受けている選手はインモービレケーン。前者はベテランで長く中心に添えるのは難しく、後者は未完の大器で選手人生を終えそうな香りが漂い始めている。

レテギやスカマッカの個性派が地位を確立するか、ラスパドーリでゼロトップを目指すか、今後のイタリア代表は前線の起用法がカギになりそうだ。

 

マルタ

Teddy Teuma/Reims (29/CM)

OVR:79 POT:79

サン=ジロワーズで三苫、町田、ランスで伊東、中村と共闘するテウマがマルタ最高の選手に選出。

小国の天才らしく黄金の左から正確なキックで、ゴールとアシストを量産する。

ユース世代の国際大会が開かれることでお馴染みトゥーロンの生まれで、フランスから国籍を変更したのは2020年の事。それ以降は絶対的司令塔として33試合に出場している。

マルタ代表選手は6人収録されているが、全員が異なる国のリーグに所属するという珍しい事態に。

 

モンテネグロ

Nikola Krstovic/Lecce (23/ST)

OVR:75 POT:84

アトレティコのサヴィッチを抑えてモンテネグロの頂点に立ったのは二コラ・クルストヴィッチ。

スロヴァキアのDACで18ゴールを挙げた勢いそのままに昇格組レッチェで既にリーグ戦4ゴール。レッチェは早くも降格争いで大きなリードを得た。

点で合わせるのがとにかく巧みでセリエAファンにはイカルディを彷彿とさせ、現役5大リーガーで言えばヘタフェのウナルやドルトムントのフュルクルクの香りを漂わせる。

知名度と実力がもっとも見合っていない有望株の一人といえる。

辺境チームから逸材を引っこ抜いて名GM気分を味わいたい人にはハンマルビーのジュカノビッチがおすすめだ。

 

北マケドニア

Eljif Elmas/Napoli (23/CAM)

OVR:80 POT:86

ナポリ優勝陰の立役者の一人、マルチロールのユルマスがNo.1。

天才肌のMFながら輝きが断続的にならず、その柔軟性をユーティリティ性に変えたのは素晴らしい。

今後はより絶対的な存在としてプレーするためにナポリを出るとも言われている。

アリオスキ、ヴァルディと一時的にスターが出ては鳴りを潜めを繰り返す北マケドニア

現在のナショナルチームもPOT80を超える選手はユルマス一人とチーム全体のバランスの悪さは否めない。

微妙なスケールダウンを繰り返しているギリシャベルバトフ以降スター不在のブルガリアとともに古代マケドニア三国は長いトンネルを抜け出せない。

 

ポルトガル

Rafael Leao/AC Milan (24/LW)

OVR:86 POT:91

CR7のワンマンといわれた頃からは見違えるように層が厚くなったポルトガル

そんな強国で最も才能あふれる選手に選ばれたのがミランの左翼ラファエル・レオンだ。

LOSCから加入した当時は4000万ユーロを超える移籍金に見合うような選手にはとても思えなかったが、今ではプレミア勢やマドリーの関心が囁かれるほどの怪物に進化した。

恵まれた体格と高い身体能力を活かしたドリブルは少々2000年代の香りを漂わせており、ミラニスタからの人気はその忠誠心だけでなく、黄金期のミランを感じさせるからという点もあるかもしれない。

POT二位、OVRでは一位に輝いたのがシティのルベン・ディアス。彼もまた特大の移籍金と引き換えに加入し、それに見合う働きでチームを支えている。

POT三位のアントニオ・シウバは19歳でOVR78、POT88とビッグクラブでも即戦力かつ十数年スタメンを任せられる選手として監督モードで重宝するだろう。

ロナウドがトップ10にも入れなくなったのは少し寂しいが、それだけポルトガルの未来は明るいということだ。

 

セルビア

Dusan Vlahovic/Juventus (23/ST)

OVR:83 POT:88

こちらもセリエAの選手がトップ。地理的な問題でバルカンの選手はイタリアリーグに多く集まるのだろう。

サウジに去ったセルゲイを抑えPOT一位に輝いたブラホヴィッチ。マーケットの目玉として騒がれた頃に比べれば名前を聞くことは少なくなったが、数々の問題に揺れるユベントスで一定の活躍は継続している。

だが如何せんチームメイトのクオリティが結果に直結するタイプのため、チームのために働けるミリクの方が良いのでは、と懐疑論を唱えられることも。

それでも今季は開幕から7試合でゴールと結果を残し、「俺のためのチーム」といわんばかりの活躍を披露している。

監督モード愛好者にはお馴染みのイリッチは未だ22歳でPOT84、ビッグクラブが注視している大型レフティCBパヴロヴィッチもPOT83を記録。

とにかく大きなチームが作りたい人には、ミリンコヴィッチ=サヴィッチの弟ヴァンヤがおすすめ。

 

スペイン

Pedri/Barcelona (20/CM)

OVR:86 POT:92

離島の至宝ペドリが圧巻のPOT92でトップに君臨。マドリディスタですら天才と認めるラ・ロハの20歳だ。

174センチとサイズには恵まれず、体の線も細いものの、高いアジリティと見事な発想力、極めて優れたフットボールIQを併せ持ち、シュート力も身に付けつつある。

唯一の弱点はやはり怪我。加入当初から酷使されたツケか、この若さで呼称を繰り返している。スペイン版ジャック・ウィルシャーにならないことを願うばかりだ。

POT3位にガビ、4位にバルデ、7位にアンスとラ・マシア上がりの逸材がずらり。バルセロナの苦しい台所事情が良くも悪くも反映された結果といえよう。

一方のマドリーは若手有望株を多数抱えながら、POTトップ60にランクインしたのは三人、若手に関してはガルシアとブラヒム二人のみと外国人選手が躍動している印象。

こちらも未だジダンのフレンチコネクションの影響が良くも悪くも根強く残っている。

 

コソボ

Arijanet Muric/Burnley (24/GK)

OVR:75 POT:82

2008年二月に独立を宣言、日本は同年三月にコソボを国家として承認した、正真正銘の新興国家。

マンチェスターシティに青田買いされ、ローン移籍を繰り返した大器が完全移籍したバーンリーで正GKに座り昇格に導き、ついに完全開花かと思われた。

しかし非情にもコンパニ監督はボルトンからイングランドで最も期待されている若手GKトラフォードを呼び入れ、彼を守護神に据えた。

足元の技術も自慢のサイズもライバルが格上と再び苦しい戦いを強いられるムリッチだが、カップ戦などでチャンスを掴み、今度こそ安住の地を見つけたい。

クラブでは苦戦する一方代表では既に28試合に出場、伝説的な選手への道を歩んでいる。

ムリッチ194センチ、ラフマニ192センチ、ムリキ194センチとデカくて強い選手が多数揃っており、本選にさえ出場できればEURO等でも旋風を巻き起こす可能性はありそうだ。

 

今回南ヨーロッパに区分されていたサンマリノバチカン国籍の選手は収録されていませんでした。

サンマリノ

該当なし

のような表記をし追うかと思いましたが、後々のアジアやアフリカで相当面倒なことになるのではと思い記載をスキップしました。

そうです、サボりです。

しかし「週4時間だけ働く」の著者ティモシー・フェリスも、削れるところは削るべき的なことを言っていたのでこれは賢い選択ということです。

次回はヨーロッパ編最終章です、よろしくお願い致します。

FC24で各国最高のPOTの選手を調べてみた(東ヨーロッパ編)

こんにちは。

好きなことは筆が乗りますね。筆者は与太話が死ぬほど下手なのですぐに本題に入ります。

今回もFC24で各国トップのPOTを持つ選手、つまりEAがその国を背負って立つ選手になると評価した選手を見て行こうと思います。

今回は東欧編です。

 

ウクライナ

Mykhailo Mudryk/Chealsea (22/LW)

OVR:75 POT:85

チェルシー所属のミハイロ・ムドリクがトップに。一年目は世界中からいじられにいじられた彼だが高いPOTが示すように、潜在能力は抜群。ここにきて才能を発揮し始めている。

ここ最近のブルーズは豊富な経済力と若手路線が空回っている印象だが、青田買い政策が見事に実を結んだマドリーのようにチェルシーが再びプレミアとヨーロッパの頂点に立つためには、この快速ウクライナ人の奮起が不可欠だ。

このランキングは参考にしているsofifaのPOTソートでトップに出た選手を取り上げているのだが、ウクライナはムドリクと同じくPOT85の選手をあと三名抱えている。

シャフタールのスダコフ、ベンフィカのトルビン、ジローナのツィガンコフである。OVR一位のツィガンコフの市場価値は4000万ユーロを超えるとされており、プレミア勢でもなければ手を出せないかもしれない。

ジンチェンコやルニンですらPOTトップ5にすら入れない層の厚さはキーウとシャフタール両雄の育成力の賜物だ。

 

ベラルーシ

Jan Shcherbakovski/Dynamo Dresden (22/CAM)

OVR:63 POT:72

ドイツ三部ディナモ・ドレスデン所属の若きMFがベラルーシの未来を担う最高の逸材に選出。

長くヘルタのユースで活躍し、19年に籍を移したハレシャーでプロデビューを果たすなど、ドイツでキャリアを積んでいる。

ゲーム内ではCAM、RW、CMの三ポジションでプレー可能となっているが、現実ではRMとRBをこなしており、非常に使い勝手のいいユーティリティであることがわかる。

代表はU-19までしか出場経験はなく、ブレイクしたとしても情勢不安定な祖国ではなく、第二の母国ドイツの電話を待つかもしれない。

FC24収録のベラルーシ国籍選手はわずか四人。

 

ロシア

Arsen Zakharyan/Real Sociedad (20/LW)

OVR:75 POT:86

ウクライナ侵攻の影響でCSKA、スパルタク、ゼニトなどの名門がことごとく収録されていないこともあり、本来の実力に対して少し寂しい選手層になっているロシア。

POT一位に輝いたのは至宝ザハリャン。今季久保所属のソシエダ鳴り物入りで加入した選手のため、日本人でも聞いたことがある人は多いはず。

広大なパスビジョンとそれを遺憾なく発揮するためのテクニックを備え、サイズも十分。

久保、スビメンディ、メリーノ、ルノルマン、トラオレ、メンデス、バレネチェア、そして調子を戻しつつあるオヤルサバル。この八人がいるいないでまるで違うチームになってしまうのがラ・レアルの弱点だが、ザハリャンには彼らに匹敵する活躍が求められる。

POT二位のゴロビンはモナコで南野の同僚、三位のマンパシはヘンクにステップアップした渡辺の前所属コルトレイクでの同僚と日本人に縁も。

 

アゼルバイジャン

Anton Krivotsyuk/Daejeon Citizen (24/CB)

OVR:71 POT:74

Kリーグ大田ハナシチズンに所属するクリボチュクがトップに立った。

しかし貴重なレフティながら3バックを採用するチームでスタメンに食い込めないなど苦戦、大田での出場はわずか四試合にとどまっている。

2019シーズンに代表デビューを果たすとまだ24歳ながら32キャップを刻んでいる。生まれはウクライナのキーウだ。

アゼルバイジャンといえば名門カラバフが今期もELに参戦しているが、サウジやカタール程自国リーグに金を注いでいる印象は無く、フットボール人気が高い割には伸びしろが見えない。

 

カザフスタン

Bakhtiyor Zaynutdinov/Besiktas (25/LM)

OVR:70 POT:73

FC24におけるカザフスタン人選手の収録はわずか二人。とはいえPOTトップのザイヌトディノフは母国の名門アスタナからロシアのロストフ、CSKAを経由し、トルコの雄ベシクタシュに加入したエリートだ。

かなり遠い位置からでもゴール前に正確なボールを送れる黄金の左を持つキッカーで、体も強くSBもこなせる。当然国内でも一番人気。

既にカンファレンスリーグ出場も果たし、ヨーロッパコンペティションの経験もつけた。25歳ながらもまだまだ伸びしろがあり、ゲームよりも現実でのポテンシャルを感じさせる。

もう一人のカザフ人はゲオルギー・ジュコフで中国の滄州でスタメンを張るCMだが、綴りがわずかに異なる同姓同名の元ソ連元帥が先にヒットする。

 

ジョージア

khvicha Kvaratskhelia/Napoli (22/LW)

OVR:86 POT:92

加入一年目でナポリを33年ぶりの優勝に導いたフビチャ・フバラツヘリアがPOT92で圧巻の第一位。

独特のタッチを持つ若きドリブラーでありながら老獪なベテランのようなゴール前での落ち着きも併せ持っている。

彼の活躍っぷりでジョージアの他の選手のPOT値もちょっと多めに盛られているような気もするが、辺境若手厨の筆者は歓喜である。

POT二位はビッグクラブ垂涎のGKママルダシュヴェリが獲得。

ちなみにジョージアは元々日本ではグルジアとして知られていた国なのだが、グルジアという呼び名はロシア語であり、ロシアと不仲の彼らは英語読みのジョージア呼称を求めている。ウクライナの首都キエフが近年キーウと表記されるようになったのも同じ理由だ(こちらはウクライナ語読み)。

POT三位のミカウタゼはリーグドゥ得点王の看板を引っ提げアヤックスに加入したが、未だゴールゼロ、チームも歴史的な低迷と暗雲立ち込める。

 

モルドバ

Virgiliu Postolachi/Grenoble Foot 38(23/ST)

OVR:67 POT:76

ヴィルジリュ・ポストラチの名前は意外に知っている人がいるかもしれない。彼はPSGとリールというリーグアン名門のユースチームを渡り歩いた経歴があり、さらには近年日本人選手と縁深いジュピラープロのムスクロンでデビューしているからだ。

現在はリーグドゥのグルノーブルでキャリアを積みあげており、189センチの長身ながらウィンガーもこなす足元の上手さを備えているが、決定力の欠落がステップアップを阻んでいる。

モルドバルーマニアウクライナの間に存在する小国だが、近年名を上げているシェリフというクラブチームはこのモルドバのチームだ。

21-22シーズンにはCLに出場し、グループステージではレアル・マドリーを打ち破った。

 

スロバキア

David Hancko/Feyenoord (25/CB)

OVR:80 POT:84

監督モードマニアにはお馴染みハンツコが頂点に。左利きでロングパスが上手く、SBもこなせる身体能力とユーティリティ性、現代CBに必要な素質を高次元で備えている逸材だ。

代表キャップは既に30を数えており、CBというポジションが比較的長寿であることを考えればまだまだ記録は伸ばせそうだ。

後ろに付けるのはナポリのロボトカとPSGのシュクリニアルで同じくPOT84。久保の元同僚ヴァリエントもPOT80とCB大国のようだ。

GKも含めバックラインに優秀な選手をそろえているスロヴァキアは現在ユーロ予選グループJで二位につけている。

本選出場は決定的なところまで来ているが、油断せず黄金世代で大海に望みたい。

 

スロベニア

Jan Oblak/Atletico Madrid (30/GK)

OVR:88 POT:88

足元の技術は拙いながら、GKに求められる古典的な能力がずば抜けているオブラク。30歳になった今もアトレティコ不動の正守護神を務めている。

OVR、POT共に圧巻の88であり、今後もスロベニア最高の選手であり続けるだろう。

POT二位はライプツィヒベンヤミン・シェシュコ。同じくRBザルツブルク出身のハーランドの政党後継者と謳われる選手で、名を上げたのはホイルンドよりも先だった。

三位のビヨルは東欧コネクションの強いウディネーゼ所属で、クラブでも代表でもスターターに定着している。

スキー大国で女子のボガタイが金、バスケではNBAスターのルカ・ドンチッチを輩出するなど強い「個」を輩出するのには長けた国だが、チームバランスの面で苦戦の印象があるスロベニア

デンマークの不調も助けてEURO予選ではグループ首位に立っている。本選出場の暁には「個」の集まりに留まらないフットボールを期待したい。

 

チェコ

Adam Hlozek/Bayer Leverkusen (20/ST)

OVR:77 POT:85

育成の名門スパルタ、スラヴィア、プルゼニを抱えるチェコ最高の逸材はFC24によればスパルタ・プラハ出身のアダム・フロジェク。

190センチ近い長身ながら高いスキルと独創的なプレーが持ち味で、同郷であり同僚のシックを彷彿とさせる。

チェコのPOTトップ4のうち三人がブンデス首位を走るレヴァークーゼンに在籍、トップ5のうち四人がスパルタ・プラハ出身、トップ10のうち九人がブンデスチェコリーグ所属と、出世ルートがきっちり決まっている印象。

 

ハンガリー

Dominik Szoboszlai/Liverpool (22/CAM)

OVR:82 POT:87

マジックマジャールで知られるハンガリーが徐々にその魔法を取り戻しつつある。

POTトップはまさに魔法の右足を持つイケメンMFショボスライ。今夏加入したリヴァプールでは既に定位置を確保しており、間違いなく新加入選手で一番の輝きを放っている。

彼はFIFAシリーズの頃からフリーキックの名手としても有名で、キッカーとして彼を獲得した人も多いはずだ。

POT二位には超攻撃的両SBとして菅原とともにAZを牽引し、今夏プレミアに上陸した19歳のケルケズがランクイン。下位が沈みに沈んでいる今季のイングランドで19位のボーンマスを何とか救いたいところ。

ちなみにハンガリーは日本と同じく姓名の順で名前を表記するため、母国ではショボスライ・ドミニク、ケルケズ・ミロシュとなる。

 

ポーランド

Robert Lewandowski/Barcelona (34/ST)

OVR:90 POT:90

でしょうねと言いたくなるところだが、OVR90をたたき出されてしまえば他の選手も降参せざるを得ない。

わざわざ説明する必要もないだろうが、現在バルセロナに所属するロベルト・レヴァンドフスキは欠点のないストライカーとして長年バイエルンポーランド代表で活躍し、フットボールの歴史に今もその名を刻み続けている。

15-16シーズンヴォルフスブルク戦、1点ビハインドの後半頭から出場し、9分で5点を叩きこんだあまりに衝撃的なプレーには当時のバイエルン監督ペップ同様、世界中のファンがただ頭を抱えるしかなかった。

ヴォルフスブルクのカミンスキがPOT84、ニースのブルカが83と若い世代も粒ぞろいではあるものの、レヴァ、シュチェスニー、ジエリンスキの現ベテラン世代に比べると個性に欠け、世界ランク6位で臨んだロシアW杯で結果を残せなかったのが悔やまれる。

とはいえローマのザレフスキやアーセナルのキヴィオルなどビッククラブ所属選手もぼちぼちおり、再び浮上するその時を待っている。

 

今回も楽しく記事をかけたのですが、東欧というとイメージはクロアチアとかその辺だったので、国際連合の区分はこうも違うのかと驚きました。

しかしこういうデータを調べれば調べる程ヨーロッパの選手は高く評価される傾向があるというか、やはりスカウトやゲームのスカウト担当も良く選手のことを見ていると思います。

それだけでも日本人の欧州挑戦には意味があるのではないかと思えてしまいますよね、近年Jのレベルが上がっているとはいえ。

次回は南ヨーロッパ、筆者が東欧だと思い込んでいたクロアチア等も出てくる予定です。よろしくお願いします。