FC24で各国最高のPOTの選手を調べてみた(東ヨーロッパ編)
こんにちは。
好きなことは筆が乗りますね。筆者は与太話が死ぬほど下手なのですぐに本題に入ります。
今回もFC24で各国トップのPOTを持つ選手、つまりEAがその国を背負って立つ選手になると評価した選手を見て行こうと思います。
今回は東欧編です。
Mykhailo Mudryk/Chealsea (22/LW)
OVR:75 POT:85
チェルシー所属のミハイロ・ムドリクがトップに。一年目は世界中からいじられにいじられた彼だが高いPOTが示すように、潜在能力は抜群。ここにきて才能を発揮し始めている。
ここ最近のブルーズは豊富な経済力と若手路線が空回っている印象だが、青田買い政策が見事に実を結んだマドリーのようにチェルシーが再びプレミアとヨーロッパの頂点に立つためには、この快速ウクライナ人の奮起が不可欠だ。
このランキングは参考にしているsofifaのPOTソートでトップに出た選手を取り上げているのだが、ウクライナはムドリクと同じくPOT85の選手をあと三名抱えている。
シャフタールのスダコフ、ベンフィカのトルビン、ジローナのツィガンコフである。OVR一位のツィガンコフの市場価値は4000万ユーロを超えるとされており、プレミア勢でもなければ手を出せないかもしれない。
ジンチェンコやルニンですらPOTトップ5にすら入れない層の厚さはキーウとシャフタール両雄の育成力の賜物だ。
Jan Shcherbakovski/Dynamo Dresden (22/CAM)
OVR:63 POT:72
ドイツ三部ディナモ・ドレスデン所属の若きMFがベラルーシの未来を担う最高の逸材に選出。
長くヘルタのユースで活躍し、19年に籍を移したハレシャーでプロデビューを果たすなど、ドイツでキャリアを積んでいる。
ゲーム内ではCAM、RW、CMの三ポジションでプレー可能となっているが、現実ではRMとRBをこなしており、非常に使い勝手のいいユーティリティであることがわかる。
代表はU-19までしか出場経験はなく、ブレイクしたとしても情勢不安定な祖国ではなく、第二の母国ドイツの電話を待つかもしれない。
FC24収録のベラルーシ国籍選手はわずか四人。
ロシア
Arsen Zakharyan/Real Sociedad (20/LW)
OVR:75 POT:86
ウクライナ侵攻の影響でCSKA、スパルタク、ゼニトなどの名門がことごとく収録されていないこともあり、本来の実力に対して少し寂しい選手層になっているロシア。
POT一位に輝いたのは至宝ザハリャン。今季久保所属のソシエダに鳴り物入りで加入した選手のため、日本人でも聞いたことがある人は多いはず。
広大なパスビジョンとそれを遺憾なく発揮するためのテクニックを備え、サイズも十分。
久保、スビメンディ、メリーノ、ルノルマン、トラオレ、メンデス、バレネチェア、そして調子を戻しつつあるオヤルサバル。この八人がいるいないでまるで違うチームになってしまうのがラ・レアルの弱点だが、ザハリャンには彼らに匹敵する活躍が求められる。
POT二位のゴロビンはモナコで南野の同僚、三位のマンパシはヘンクにステップアップした渡辺の前所属コルトレイクでの同僚と日本人に縁も。
Anton Krivotsyuk/Daejeon Citizen (24/CB)
OVR:71 POT:74
Kリーグ大田ハナシチズンに所属するクリボチュクがトップに立った。
しかし貴重なレフティながら3バックを採用するチームでスタメンに食い込めないなど苦戦、大田での出場はわずか四試合にとどまっている。
2019シーズンに代表デビューを果たすとまだ24歳ながら32キャップを刻んでいる。生まれはウクライナのキーウだ。
アゼルバイジャンといえば名門カラバフが今期もELに参戦しているが、サウジやカタール程自国リーグに金を注いでいる印象は無く、フットボール人気が高い割には伸びしろが見えない。
Bakhtiyor Zaynutdinov/Besiktas (25/LM)
OVR:70 POT:73
FC24におけるカザフスタン人選手の収録はわずか二人。とはいえPOTトップのザイヌトディノフは母国の名門アスタナからロシアのロストフ、CSKAを経由し、トルコの雄ベシクタシュに加入したエリートだ。
かなり遠い位置からでもゴール前に正確なボールを送れる黄金の左を持つキッカーで、体も強くSBもこなせる。当然国内でも一番人気。
既にカンファレンスリーグ出場も果たし、ヨーロッパコンペティションの経験もつけた。25歳ながらもまだまだ伸びしろがあり、ゲームよりも現実でのポテンシャルを感じさせる。
もう一人のカザフ人はゲオルギー・ジュコフで中国の滄州でスタメンを張るCMだが、綴りがわずかに異なる同姓同名の元ソ連元帥が先にヒットする。
khvicha Kvaratskhelia/Napoli (22/LW)
OVR:86 POT:92
加入一年目でナポリを33年ぶりの優勝に導いたフビチャ・フバラツヘリアがPOT92で圧巻の第一位。
独特のタッチを持つ若きドリブラーでありながら老獪なベテランのようなゴール前での落ち着きも併せ持っている。
彼の活躍っぷりでジョージアの他の選手のPOT値もちょっと多めに盛られているような気もするが、辺境若手厨の筆者は歓喜である。
POT二位はビッグクラブ垂涎のGKママルダシュヴェリが獲得。
ちなみにジョージアは元々日本ではグルジアとして知られていた国なのだが、グルジアという呼び名はロシア語であり、ロシアと不仲の彼らは英語読みのジョージア呼称を求めている。ウクライナの首都キエフが近年キーウと表記されるようになったのも同じ理由だ(こちらはウクライナ語読み)。
POT三位のミカウタゼはリーグドゥ得点王の看板を引っ提げアヤックスに加入したが、未だゴールゼロ、チームも歴史的な低迷と暗雲立ち込める。
Virgiliu Postolachi/Grenoble Foot 38(23/ST)
OVR:67 POT:76
ヴィルジリュ・ポストラチの名前は意外に知っている人がいるかもしれない。彼はPSGとリールというリーグアン名門のユースチームを渡り歩いた経歴があり、さらには近年日本人選手と縁深いジュピラープロのムスクロンでデビューしているからだ。
現在はリーグドゥのグルノーブルでキャリアを積みあげており、189センチの長身ながらウィンガーもこなす足元の上手さを備えているが、決定力の欠落がステップアップを阻んでいる。
モルドバはルーマニアとウクライナの間に存在する小国だが、近年名を上げているシェリフというクラブチームはこのモルドバのチームだ。
21-22シーズンにはCLに出場し、グループステージではレアル・マドリーを打ち破った。
David Hancko/Feyenoord (25/CB)
OVR:80 POT:84
監督モードマニアにはお馴染みハンツコが頂点に。左利きでロングパスが上手く、SBもこなせる身体能力とユーティリティ性、現代CBに必要な素質を高次元で備えている逸材だ。
代表キャップは既に30を数えており、CBというポジションが比較的長寿であることを考えればまだまだ記録は伸ばせそうだ。
後ろに付けるのはナポリのロボトカとPSGのシュクリニアルで同じくPOT84。久保の元同僚ヴァリエントもPOT80とCB大国のようだ。
GKも含めバックラインに優秀な選手をそろえているスロヴァキアは現在ユーロ予選グループJで二位につけている。
本選出場は決定的なところまで来ているが、油断せず黄金世代で大海に望みたい。
Jan Oblak/Atletico Madrid (30/GK)
OVR:88 POT:88
足元の技術は拙いながら、GKに求められる古典的な能力がずば抜けているオブラク。30歳になった今もアトレティコ不動の正守護神を務めている。
OVR、POT共に圧巻の88であり、今後もスロベニア最高の選手であり続けるだろう。
POT二位はライプツィヒのベンヤミン・シェシュコ。同じくRBザルツブルク出身のハーランドの政党後継者と謳われる選手で、名を上げたのはホイルンドよりも先だった。
三位のビヨルは東欧コネクションの強いウディネーゼ所属で、クラブでも代表でもスターターに定着している。
スキー大国で女子のボガタイが金、バスケではNBAスターのルカ・ドンチッチを輩出するなど強い「個」を輩出するのには長けた国だが、チームバランスの面で苦戦の印象があるスロベニア。
デンマークの不調も助けてEURO予選ではグループ首位に立っている。本選出場の暁には「個」の集まりに留まらないフットボールを期待したい。
Adam Hlozek/Bayer Leverkusen (20/ST)
OVR:77 POT:85
育成の名門スパルタ、スラヴィア、プルゼニを抱えるチェコ最高の逸材はFC24によればスパルタ・プラハ出身のアダム・フロジェク。
190センチ近い長身ながら高いスキルと独創的なプレーが持ち味で、同郷であり同僚のシックを彷彿とさせる。
チェコのPOTトップ4のうち三人がブンデス首位を走るレヴァークーゼンに在籍、トップ5のうち四人がスパルタ・プラハ出身、トップ10のうち九人がブンデスかチェコリーグ所属と、出世ルートがきっちり決まっている印象。
Dominik Szoboszlai/Liverpool (22/CAM)
OVR:82 POT:87
マジックマジャールで知られるハンガリーが徐々にその魔法を取り戻しつつある。
POTトップはまさに魔法の右足を持つイケメンMFショボスライ。今夏加入したリヴァプールでは既に定位置を確保しており、間違いなく新加入選手で一番の輝きを放っている。
彼はFIFAシリーズの頃からフリーキックの名手としても有名で、キッカーとして彼を獲得した人も多いはずだ。
POT二位には超攻撃的両SBとして菅原とともにAZを牽引し、今夏プレミアに上陸した19歳のケルケズがランクイン。下位が沈みに沈んでいる今季のイングランドで19位のボーンマスを何とか救いたいところ。
ちなみにハンガリーは日本と同じく姓名の順で名前を表記するため、母国ではショボスライ・ドミニク、ケルケズ・ミロシュとなる。
Robert Lewandowski/Barcelona (34/ST)
OVR:90 POT:90
でしょうねと言いたくなるところだが、OVR90をたたき出されてしまえば他の選手も降参せざるを得ない。
わざわざ説明する必要もないだろうが、現在バルセロナに所属するロベルト・レヴァンドフスキは欠点のないストライカーとして長年バイエルンとポーランド代表で活躍し、フットボールの歴史に今もその名を刻み続けている。
15-16シーズンヴォルフスブルク戦、1点ビハインドの後半頭から出場し、9分で5点を叩きこんだあまりに衝撃的なプレーには当時のバイエルン監督ペップ同様、世界中のファンがただ頭を抱えるしかなかった。
ヴォルフスブルクのカミンスキがPOT84、ニースのブルカが83と若い世代も粒ぞろいではあるものの、レヴァ、シュチェスニー、ジエリンスキの現ベテラン世代に比べると個性に欠け、世界ランク6位で臨んだロシアW杯で結果を残せなかったのが悔やまれる。
とはいえローマのザレフスキやアーセナルのキヴィオルなどビッククラブ所属選手もぼちぼちおり、再び浮上するその時を待っている。
今回も楽しく記事をかけたのですが、東欧というとイメージはクロアチアとかその辺だったので、国際連合の区分はこうも違うのかと驚きました。
しかしこういうデータを調べれば調べる程ヨーロッパの選手は高く評価される傾向があるというか、やはりスカウトやゲームのスカウト担当も良く選手のことを見ていると思います。
それだけでも日本人の欧州挑戦には意味があるのではないかと思えてしまいますよね、近年Jのレベルが上がっているとはいえ。