FC24で各国最高POTの選手を調べてみた(南ヨーロッパ編)

こんにちは、筆者です。

今回もFC24で各国一位のポテンシャルを持つと評された選手を見ていきたいと思います。

 

アルバニア

Kristjan Asllani/Inter (21/CM)

OVR:74 POT:84

双頭の鷲の国アルバニアコソボ問題がフットボールにも持ち込まれ色々面倒なことになっているが、その闘争心をピッチでプラスにしたい。

POT一位はインテル所属のアスラニ。クラブではアンカーで花開いたチャルハノールの後塵を拝し、一つ前のポジションでもムヒタリアンとバレッラの壁を崩せない。

しかし代表チームでは既にポジションを掴み、14試合に出場、2ゴールを記録している。

クラブOBやサポーターが特大の期待を寄せ続けているように、万能Fとしての伸びしろは無限大。彼の成長次第ではバレッラとともにインテルが世界最高レベルの中盤を築く可能性はある。

二位はサウサンプトンへのローンで結果を出し、若きチェルシーでもがいているアルマンド・ブロヤがランクイン。

現段階で最も高い評価を受けているのはアタランタのジムシティで、OVR77だ。

 

アンドラ

Iker Alvarez/Villareal Ⅱ (21/GK)

OVR:66 POT:78

アンドラ公国ピレネー山脈の山中にある人口八万人の小国で、FC24収録選手はわずか一人。その一人が彼、イケル・アルバレスである。

名前と所属チームからお察しの通りイケルはスペイン系の選手。

そもそもアンドラで最も優れたプロチームはリーグアンASモナコのように他国のリーグ、つまりスペインリーグに属しており、現在はスペイン二部セグンダディヴィジョンでしのぎを削っている。

彼はそのFCアンドラのユースチームで育ち、2019年からヴィジャレアルの下部組織に所属、現在までプレーを続けている。

Aチームでのプレー経験は未だにないイケルだが、アンドラ代表としてはレジェンドヨセフ・ゴメスを抑え、早くも公式戦12試合に出場している。

 

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Benjamin Tahirovic/Ajax (20/CDM)

OVR:70 POT:84

悩めるアヤックスでポジションを確実なものにしつつあるのがこのベンヤミン・タヒロビッチ。

バルカンの選手といえばテクニカルな天才肌のイメージが強いが、彼は武闘派で運動量があり、激しいタックルを厭わない。プレースタイルを例えるならトッテナムのホイビュルクが近いだろう。

ロングパスの精度や閃きはそのホイビュルクすら凌駕する。

37歳のジェコや36歳のベゴビッチが高いレベルを保っている中、UAEに去ったピャニッチの未収録は寂しい。

 

クロアチア

Josko Gvardiol/Manchester City (21/CB)

OVR:82 POT:88

MFの名産地として知られるクロアチアでPOTトップに選ばれたのはまさかのCB。

将来性NO.1CBとして鳴り物入りマンチェスターシティに加入、前評判程の活躍はまだできていないものの、ディアスもラポルトストーンズもペップ戦術に慣れるのには時間がかかった。今後に期待だ。

左利きで抜群に足が速く、戦術理解度も高い現代型CBのお手本のような選手だ。若干の不安を見せる対人能力が向上すれば、名実ともに世界最高のディフェンダーとなることだろう。

大量のモドリッチ二世を抱えるクロアチアだが、バトゥリナ(POT86)、スチッチ(84)、ヴラバンチッチ(83)、メイェル(83)と本家モドリッチ(87)には未だ誰も手が届かない。

 

キプロス

Ilias Kostis/Ateletico Madrid (20/CB)

OVR:67 POT:81

こちらもレフティの現代型CB。ギリシャテッサロニキ出身だがキプロス代表を選択した。

ただ上記のグバルディオルと比べて彼がおかれている状態は天と地ほどの差があり、Bテームでも絶対的なスタメンにはなれていない。

名門APOELが収録されていることもあるが、キプロスナショナルチームが作れるほどの人数が収録されており、EURO予選勝ち点ゼロのチームにしては未来に希望を感じさせる。

ちなみにFIFA22の初期データでフリーで獲得できたPOT84のシャリス・カツィガフリエルというGKはアメリカのセント・フランシス大学に進学し、サッカーを続けている。

 

ギリシャ

Odisseas Vlachodimos/Nottingham Forest (29/GK)

OVR:81 POT:83

一時期のアトレティコを彷彿とさせるGK大渋滞の原因を造った実力者がベンフィカを出てプレミアのゴールマウスを守る。29歳ながらOVRとPOTに2の差があるように、いまだ成長の余地を残している。

ノイアーやアリソンのようなスイーパータイプというよりはゴールマウスから離れず、ショットストップに専念するオブラクに近いスタイルで、特に近距離のシュートへの対応は一級品だ。

POT二位はPAOKのコンスタンテリアス、三位はAZのエース、パヴリディスが続くなどポテンシャル上位陣はアタッカーが多い印象。

かつてマノラスやパパスタソプーロスらが築き上げた堅牢なアクロポリスの姿はもうどこにもない。

 

イタリア

Alessandro Bastoni/Inter (24/CB)

OVR:85 POT:90

ロシアW杯出場を逃し、EURO2020で優勝、カタールW杯予選敗退とアップダウンの激しいここ最近のアズーリ

ただ若い選手は続々と頭角を現しており、その筆頭に輝いたのがインテルのバストーニとなった。

こちらも例にもれず左利きで攻撃性能の高い現代型。最早最近のCBはこれが標準装備である。

同じくPOT90を記録したのはPSGのドンナルンマ。三位はロッソネリへのチーム愛を常々口にしながらも退団を強いられたトナーリ。ミラニスタにとっては少々気分の悪い査定かもしれない。

各ポジションに逸材を抱えているイタリアだが、少々不安なのはFW。

純粋なCFとして最も高いPOT査定を受けている選手はインモービレケーン。前者はベテランで長く中心に添えるのは難しく、後者は未完の大器で選手人生を終えそうな香りが漂い始めている。

レテギやスカマッカの個性派が地位を確立するか、ラスパドーリでゼロトップを目指すか、今後のイタリア代表は前線の起用法がカギになりそうだ。

 

マルタ

Teddy Teuma/Reims (29/CM)

OVR:79 POT:79

サン=ジロワーズで三苫、町田、ランスで伊東、中村と共闘するテウマがマルタ最高の選手に選出。

小国の天才らしく黄金の左から正確なキックで、ゴールとアシストを量産する。

ユース世代の国際大会が開かれることでお馴染みトゥーロンの生まれで、フランスから国籍を変更したのは2020年の事。それ以降は絶対的司令塔として33試合に出場している。

マルタ代表選手は6人収録されているが、全員が異なる国のリーグに所属するという珍しい事態に。

 

モンテネグロ

Nikola Krstovic/Lecce (23/ST)

OVR:75 POT:84

アトレティコのサヴィッチを抑えてモンテネグロの頂点に立ったのは二コラ・クルストヴィッチ。

スロヴァキアのDACで18ゴールを挙げた勢いそのままに昇格組レッチェで既にリーグ戦4ゴール。レッチェは早くも降格争いで大きなリードを得た。

点で合わせるのがとにかく巧みでセリエAファンにはイカルディを彷彿とさせ、現役5大リーガーで言えばヘタフェのウナルやドルトムントのフュルクルクの香りを漂わせる。

知名度と実力がもっとも見合っていない有望株の一人といえる。

辺境チームから逸材を引っこ抜いて名GM気分を味わいたい人にはハンマルビーのジュカノビッチがおすすめだ。

 

北マケドニア

Eljif Elmas/Napoli (23/CAM)

OVR:80 POT:86

ナポリ優勝陰の立役者の一人、マルチロールのユルマスがNo.1。

天才肌のMFながら輝きが断続的にならず、その柔軟性をユーティリティ性に変えたのは素晴らしい。

今後はより絶対的な存在としてプレーするためにナポリを出るとも言われている。

アリオスキ、ヴァルディと一時的にスターが出ては鳴りを潜めを繰り返す北マケドニア

現在のナショナルチームもPOT80を超える選手はユルマス一人とチーム全体のバランスの悪さは否めない。

微妙なスケールダウンを繰り返しているギリシャベルバトフ以降スター不在のブルガリアとともに古代マケドニア三国は長いトンネルを抜け出せない。

 

ポルトガル

Rafael Leao/AC Milan (24/LW)

OVR:86 POT:91

CR7のワンマンといわれた頃からは見違えるように層が厚くなったポルトガル

そんな強国で最も才能あふれる選手に選ばれたのがミランの左翼ラファエル・レオンだ。

LOSCから加入した当時は4000万ユーロを超える移籍金に見合うような選手にはとても思えなかったが、今ではプレミア勢やマドリーの関心が囁かれるほどの怪物に進化した。

恵まれた体格と高い身体能力を活かしたドリブルは少々2000年代の香りを漂わせており、ミラニスタからの人気はその忠誠心だけでなく、黄金期のミランを感じさせるからという点もあるかもしれない。

POT二位、OVRでは一位に輝いたのがシティのルベン・ディアス。彼もまた特大の移籍金と引き換えに加入し、それに見合う働きでチームを支えている。

POT三位のアントニオ・シウバは19歳でOVR78、POT88とビッグクラブでも即戦力かつ十数年スタメンを任せられる選手として監督モードで重宝するだろう。

ロナウドがトップ10にも入れなくなったのは少し寂しいが、それだけポルトガルの未来は明るいということだ。

 

セルビア

Dusan Vlahovic/Juventus (23/ST)

OVR:83 POT:88

こちらもセリエAの選手がトップ。地理的な問題でバルカンの選手はイタリアリーグに多く集まるのだろう。

サウジに去ったセルゲイを抑えPOT一位に輝いたブラホヴィッチ。マーケットの目玉として騒がれた頃に比べれば名前を聞くことは少なくなったが、数々の問題に揺れるユベントスで一定の活躍は継続している。

だが如何せんチームメイトのクオリティが結果に直結するタイプのため、チームのために働けるミリクの方が良いのでは、と懐疑論を唱えられることも。

それでも今季は開幕から7試合でゴールと結果を残し、「俺のためのチーム」といわんばかりの活躍を披露している。

監督モード愛好者にはお馴染みのイリッチは未だ22歳でPOT84、ビッグクラブが注視している大型レフティCBパヴロヴィッチもPOT83を記録。

とにかく大きなチームが作りたい人には、ミリンコヴィッチ=サヴィッチの弟ヴァンヤがおすすめ。

 

スペイン

Pedri/Barcelona (20/CM)

OVR:86 POT:92

離島の至宝ペドリが圧巻のPOT92でトップに君臨。マドリディスタですら天才と認めるラ・ロハの20歳だ。

174センチとサイズには恵まれず、体の線も細いものの、高いアジリティと見事な発想力、極めて優れたフットボールIQを併せ持ち、シュート力も身に付けつつある。

唯一の弱点はやはり怪我。加入当初から酷使されたツケか、この若さで呼称を繰り返している。スペイン版ジャック・ウィルシャーにならないことを願うばかりだ。

POT3位にガビ、4位にバルデ、7位にアンスとラ・マシア上がりの逸材がずらり。バルセロナの苦しい台所事情が良くも悪くも反映された結果といえよう。

一方のマドリーは若手有望株を多数抱えながら、POTトップ60にランクインしたのは三人、若手に関してはガルシアとブラヒム二人のみと外国人選手が躍動している印象。

こちらも未だジダンのフレンチコネクションの影響が良くも悪くも根強く残っている。

 

コソボ

Arijanet Muric/Burnley (24/GK)

OVR:75 POT:82

2008年二月に独立を宣言、日本は同年三月にコソボを国家として承認した、正真正銘の新興国家。

マンチェスターシティに青田買いされ、ローン移籍を繰り返した大器が完全移籍したバーンリーで正GKに座り昇格に導き、ついに完全開花かと思われた。

しかし非情にもコンパニ監督はボルトンからイングランドで最も期待されている若手GKトラフォードを呼び入れ、彼を守護神に据えた。

足元の技術も自慢のサイズもライバルが格上と再び苦しい戦いを強いられるムリッチだが、カップ戦などでチャンスを掴み、今度こそ安住の地を見つけたい。

クラブでは苦戦する一方代表では既に28試合に出場、伝説的な選手への道を歩んでいる。

ムリッチ194センチ、ラフマニ192センチ、ムリキ194センチとデカくて強い選手が多数揃っており、本選にさえ出場できればEURO等でも旋風を巻き起こす可能性はありそうだ。

 

今回南ヨーロッパに区分されていたサンマリノバチカン国籍の選手は収録されていませんでした。

サンマリノ

該当なし

のような表記をし追うかと思いましたが、後々のアジアやアフリカで相当面倒なことになるのではと思い記載をスキップしました。

そうです、サボりです。

しかし「週4時間だけ働く」の著者ティモシー・フェリスも、削れるところは削るべき的なことを言っていたのでこれは賢い選択ということです。

次回はヨーロッパ編最終章です、よろしくお願い致します。