FC24で各国最高POTの選手を調べてみた(カリブ編)

こんにちは、筆者です。

今回はカリブ編ですが、調べていくうちにこの地域における英国の根強い影響に震えました。

世界史はやればやる程イギリスが嫌いになると高校時代のきょうしがいっていたのですが、個人的見解は控えることにします。

ではどうぞ。

 

アンティグア・バーブーダ

Mahlon Romeo/Cardiff 27/RB

POT:67 OVR:67

国旗と名前は誰もが知っているのにどういう国なのかは誰も知らないアンティグア・バーブーダ

カリブ海の島国らしく美しいビーチとセントジョンズの街並みが有名です。

人口はわずか93000人程度。岩手県北上市とほぼ同じだそう。

アンティグアはイギリス連邦の一国であり、その影響か収録された選手は全てイングランドリーグでプレーしている。

POT一位に輝いたのはマーロン・ロメオ。ロンドン生まれで右サイドならどこでもこなせるマルチプレイヤー

ジリンガムポーツマスミルウォール、そして現所属のカーディフと歴史ある名門、そしてブルーのクラブをひた渡り歩いている。

リーグ戦ではまだ信頼を得られていないものの、カップ戦はフル出場。長いイングランドリーグ経験をチームに還元していきたい。

二位のディオン・ペレイラはプレミア昇格とともにホームスタジアムの小ささと質素さで大きな話題をさらったルートン所属だが、リーグ2のサットンに武者修行へ。

ルートンが奇跡の残留を果たせばカリブの小国の選手が世界最高峰のリーグのピッチに足を踏み入れる日も近づく。

 

キューバ

Christian Joel Sanchez/SP Gijon 23/GK

POT:67 OVR:75

プレミアやチャンピオンシップ好きにはお馴染みのノリッジ所属オネル・エルナンデスを抑え、24歳のGKクリスティアン・ジョエルがナンバーワンに。

ヒホンのユースで育ち、キプロスのラルナカへのローンで成長、昨年はセルタのBチームでプレーした。

今年こそは愛するクラブで正守護神にと意気込んだシーズンだったが、フリー加入のルベン・ヤニェスにその座を奪われ、そのヤニェスが12試合でクリーンシートの大活躍、クラブも自動昇格を狙える3位につけるなどジョエルには逆風が吹き続ける。

二位のオネル、三位アロンソ、四位チャンと30代が並び、若手が出てきていないのも気がかりだ。

 

キュラソー

Juninho Bacuna/Birmingham 25/CDM

POT:70 OVR:75

オランダ領であるキュラソー。POT一位のジュニーニョ・バクーニャも当然のようにオランダ生まれだ。

代表キャップ21を刻む26歳のバクーニャは攻撃センスに優れたMFで、サイドアタッカーもこなす器用さを持つ。

U-21まではオランダ代表でプレーするなど期待の若手であったが、地元フローニンヘンでは芽が出ず、イングランドハダースフィールドで開花、それなりの移籍金を置き土産にスコットランドの名門レンジャーズへと籍を移した。

その後再びチャンピオンシップに舞い戻り、今季は13試合に出場し、1ゴール1アシスト。絶対的スタメンとは言えないものの、いい意味で荒々しさを増したプレーで古豪の中盤を支配する。

二番手もアンダー世代ではオランダ代表だったロカディア。今年からキュラソーナショナルのユニを纏うことを決意し、A代表キャップを刻んだ。

 

グレナダ

Shandon Baptiste/Brentford 25/CM

POT:70 OVR:73

こちらもイギリス連邦の一国だからだろうか。知名度のわりに多くの選手が収録されているグレナダ。この国唯一の金メダリストにして英雄のキラニ・ジェームスの方がご存じの方がいるかもしれない。

シャンドンはOVR、POTともにグレナダ最高の選手に選出された。独自のスカウトでプレミア中堅の位置を手にしつつあるブレントフォードロスターの一角を担っている。

セントラルからアンカーまでこなせるアスレチック能力とテクニックを併せ持っているがどれもつk抜けた感じはなく、器用貧乏の印象が強い。

そのせいか今季はここまでわずか一試合、しかも終盤のみの出場にとどまっている。

プレミアに食らいつくには今シーズンが正念場だ。

 

ジャマイカ

Leon Bailey/Aston Villa 25/RM

POT:79 OVR:80

カリブ諸国の中ではずば抜けた選手層を誇る快速国家ジャマイカ

POT80でトップに立ったのはアストンヴィラのレオン・ベイリー。この数値でも正直伸び悩んだ感がある程期待された選手だった。

レヴァークーゼンで早くから高い評価を受けていたWGだったが、ファイナルサードでのプレー選択が一向に改善されずもう中堅の年齢に。

とはいえまだ25歳ともいえる。今後はより老獪なプレー選択が求められる。

ベイリーと同じくPOT80の評価を受けたのはチェルシー所属、イプスウィッチにローン中のWGオマリ・ハッチンソン。

ライバルであるアーセナルのユースチームからチェルシーユースへ移籍するなど名門の下部組織を渡り歩き、U-代表ではイングランドでプレーしていた逸材。

ベイリーとよく似た快速アタッカーだがよりテクニカルで中盤での推進力も見せる。

ブルーズサポはあまりポジティブに受け取ってもらえないかもしれないが、ムソンダにより近いプレースタイルだろう。

優れた独創性を持ちながら埋もれてしまった彼と同じ轍を踏まないためにも、今後数年の身の振り方が大切になりそうだ。

ロイ・アンダーソンやタイラー・ロバーツなど初期値が50代ながらPOT70後半を記録している選手もいるので、イングランド四部からプレミアへ駆けあがる監督モードなどをする際はおすすめ。

 

セントクリストファー・ネイビス

Romaine Sawyers/Cardiff 31/CM

POT:67 OVR:67

セントキッツネービスとしても知られるこの国でPOT一位に輝いたのはロメイン・ソウヤーズ。

他のイギリス連邦のトップ選手と同じで彼も出身はイングランドだが2012年からセントキッツネービスのユニフォームを纏い、38試合に出場。

WBAの下部組織で育ち、トップチームまでたどり着いた。ストークブレントフォードなどチャンピオンシップでお馴染みのクラブでプレーしてきた。

イングランド下部の黒人選手といえば体の強さとスタミナで勝負する労働者のイメージがあるが、ソウヤーズはテクニックに優れ、特に小回りの利くドリブルでひらりと敵を交わすのが上手い。

リーグをよく知る鉄人も今年は32歳で出場機会を減らしている。高いレベルで彼のプレーを見られる日はそう長くないのかもしれない。

 

セントルシア

Janoi Donacien/Ipswich 29/CB

POT:67 OVR:68

表記こそCBになっているがRSBのイメージが強いドナシアン。セントルイスで現役ナンバーワンのOVRを持つ彼が、POTでもトップに。

イギリス連邦の選手としては珍しい国籍と同じ国で生まれたドナシアンだが、ナショナルチームデビューは2023と遅め。

ディフェンスラインのすべてのポジションをこなせるだけあって体の無理が効き、フットボールIQが高い。

弱点もまたユーティリティプレイヤー特有の突き抜けた長所のなさといえるだろう。

ちなみにこのコラムを書いている11月3日は彼の誕生日だ。

 

ドミニカ共和国

Charbel Wehbe 同名の大臣

POT:63 OVR:80

18歳、POT80と監督モード好き、辺境プレイヤー好き垂涎の逸材。

縦への推進力に優れ、ディフェンスを振り切るスピードもある。古典的なSBでアグレッシブな守備ができ、スタミナと体の強さも併せ持つ。

サイズがそれなりにあるため将来的にはCBへの転向も考えられる。

余談だが情報を得る際に全く同じ名前の元レバノン外務大臣の記事がたくさん出てきてしまい苦労した。

ドミニカ共和国といえば元レアル・マドリーのマリアーノに代表入りの可能性があったが、スペイン国籍を選択。

ドミニカ共和国代表を選べば歴代最高プレイヤー間違いなしだっただけに、マドリー再加入、移籍拒否等、なにか選択を間違え続けた感が否めない(打算的に国籍を選ぶのが正しいと言えないのは確かだが)。

 

トリニダード・トバゴ

Levi Garcia/AEK 25/ST

POT:77 OVR:80

こちらも陸上で有名なトリニダード・トバゴ。当然POTトップのレヴィ・ガルシアも超快速プレイヤーだ。

エールディヴィジに詳しい人がいれば、AZに所属していたころの彼の名を耳にしたことがあるかもしれない。ただ当時は本当に早いだけの選手でプレーのすべてが雑だった。

その後イスラエルを経由し、ギリシャの名門AEKに流れ着くとそこで大爆発。リーグを代表するウィンガーへと姿を変えた。

トップリーグでも希少な左利きかつ180センチ越えという魅力的な個性がありながら、近年はCFを務める等戦術的柔軟性も。

今シーズンは度重なる故障で未だ出場は一試合にとどまっており、チームも勝ち点差わずかながらライバルパナシナイコスオリンピアコスに先行を許している。

国民的英雄の復帰が母国とギリシャの両方で待たれている。

 

バミューダ

Nahki Wells/Bristol 33/ST

POT:69 OVR:69

バミューダトライアングル」、「バミューダって国なんだ」。

九割の日本人はこのどちらかの言葉が真っ先に浮かんだだろう。ちなみにバミューダは(日本の視点で見れば)国ではないが代表チームがある、いわばウェールズチャイニーズタイペイのようなものだと思ってもらえればいい。

ナーキ・ウェルズはバーンリーやQPRなどそれなりに有名なクラブに所属していたため、彼のことを知っている人は意外と多いかもしれない。

FC24の表記ではSTになっているものの適性は所謂セカンドトップで、テクニックと飛び出しの上手さでゴールを陥れる。

現在はブリストルに所属、11試合でゴールと33歳になっても堅実に結果を出し続けている。

バミューダ代表での実績は24試合7ゴールと圧巻だ。

バミューダ唯一の収録選手のため、彼の今後次第ではFIFA(FC)シリーズでバミューダの選手はしばらく使えなくなってしまう可能性が高い。

 

プエルトリコ

Wilfredo Rivera/Orlando City 19/LM

POT:54 OVR:69

米国領だがスペイン語公用語プエルトリコ。野球やバスケで有名で、レブロンBIG3率いるマイアミ・ヒートを打ち破ったマーベリックスのバレアがプエルトリコ人だった。

POTトップに立ったリベラは167センチとかなり小柄なウィンガー。特筆すべきはなんといってもそのバランス感覚で、かなり体が傾いた状態でもボールを失わない。

サイズのわりに競り合いに強いのは巧みな体の当て方の恩恵だ。

20歳ながら既に代表キャップは二桁、まさにプエルトリコの希望の星だ。

 

今回はかなりマニアックな記事になりました。

それなりにサッカー見てるよ、という人でもベイリーしかわからなかったりしたのではないでしょうか。

ちなみに最近まで収録されていた記憶のあるバルバドスのハラム・ホープは現在オールダムに所属。オールダムがいつの間にか五部まで落ちていたため未収録でした。

グアドループ代表のルシヨンやアンブローズはフランス国籍として収録されていました。

次回はアフリカ編かアジア編かオセアニア編か。

選手の人数のバランスを見ながら決めていきたいと思います。

よろしくお願いします。